鉄工ヤスリでナイフを作る。必要なのは、手間と時間と根気と努力・・・ 自作ナイフなんて物好きのやる事だなぁ・・・

2009年2月28日土曜日

山刀 その22 (完成)

ハンドルをコンパウンドで磨く。
磨いた後に、ガムテレピンに溶いたカルナバ蝋を塗って艶出しする
 
 
 
 
 
 
 
 
 



いよいよ刃付け。
まずはダイヤヤスリで大雑把に削る。
ダイヤヤスリは水をつけながら使う。
 
 
 
 
 
 
 
 
 



次はダイヤ砥石を荒砥の代わりに使う。
使ってるのは400番と1000番がそれぞれの面に付いてる物。テーパータングの仕上げや、砥石の面直しにも使っていて、安物だが重宝してる。
電着ダイヤは新品の時はダイヤの角が立っているので研削力が強いが、使って行くと角が落ちて研削力が弱くなる。これを言って電着ダイヤは使えないと言う人がいるが、これは間違えだと思う。研削力が落着いた頃が、そのダイヤヤスリの本来の持ち味なのだろう。






刃が付いてきたら砥石に替える。
まずは1000番から。シャプトンの砥石を使ってる。これは減らないわりに研削力が非常に強く、水を掛けてすぐ使い出せるのも便利だ。
この後5000番まで掛けて終わり。
 
 
 
 
 
 



やっと完成。
フラットグラインドなので鉈の様な使い方でも平気だし、意外と包丁の代わりもこなせる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 



チョイルに人差指や中指を引っ掛けて使えば、細かい作業にも使いやすい。もうちょっとチョイルを大きく取った方が使いやすかったかな?
この辺はランドールを真似してみたのだが、無骨なハンドルに見えるランドールナイフは、使ってみると案外非常に実用性が高いのかもしれない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 



おまけ。
玉取られて、ちょっとしょげてる。
しかし麻酔をかけてるとはいえ、玉袋の毛を素手でむしり取られてるのは痛々しかった。毛が柔いからバリカン使えないらしい・・・

2009年2月27日金曜日

妙な物?

友人から妙な物の製作依頼があった。
下の触媒を上のタイコ(マフラー)の中に入れてくれとの事。どうしてもタイコの形状にしてノーマル風にしたいらしい。しかし、タイコの方が触媒より小さいじゃねぇか~
切った貼ったでなんとかして欲しいと言うが、このタイコ、構造上切り刻むとバラバラになってしまい、簡単ではない。
知らない奴は簡単に言うから厄介だ・・・
 
 
 
 
 
 
 



仕方がないので、新たにタイコ風のケースを作る事にした。
1mm厚のボンデ板を切り出して円筒を作る。
なぜか三本ローラーを持っているので、これが役に立つ。こんな物を個人で持っているなんて、つくづく物好きだよなぁ・・・
 
 
 
 
 



筒の出来上がり。二本のリングは何に使うかはお楽しみ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 



妙にこだわって、ぱっと見純正にするため、刻印も付けて欲しいときた。
めんどくせぇ~と思いつつ、マフラーから刻印の部分を引っぺがしてみたら、厚みが0.6mmしかないぺらぺらだった。筒に切り抜いてツライチで付けようと思っていたがこれでは無理だ。
仕方がないから上から貼り付ける事にした。
切り取って筒の曲率に合うように叩く。 
 
 
 
 
 
 
 
 


筒に熔接する。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


ビードを削り取った後に叩いて平らにする。
二本のリングはツバになる。プレス板金風にするために必要だった。
筒のプレス折り返しも再現した。
 
 
 
 
 
 
 
 
 


筒と触媒の間は詰物をしといてくれとの事なので、解体したマフラーの中に入っていたスチールウールを詰めておいた。
 
 
 
 
 
 
 
 





蓋をして溶接。
目立たないところに小さく穴をあけておく。
でないと、閉じ込められた空気が膨張して破裂するw
 
 
 
 
 
 
 
 



熔接跡を削り取って出来上がり。
塗装してしまえば、純正と同じプレス板金と見分けは付かないだろう。
難しい作業ではないが、とんでもなく面倒だった・・・
 
 
 
 
 
 
 



おまけ。
この金玉も今宵かぎり・・・
明日は取られてしまうのさ・・・

2009年2月22日日曜日

山刀 その21

やっとハンドルのペーパー掛けが終わった。
ヒルト前面に傷防止のために塗ったネジロック剤を落とす。燃料用のメチルアルコールを使うと溶かす事が出来る。
 
 
 
 
 
 
 
 

また桐油を塗って乾かしておく。
あともうちょっとで完成。
とかく完成を急ぎたくなるものだが、慌てるとろくな事がないので、はやる気持ちは抑えて落着いて行くのが肝心。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

目つきがわりいなぁw
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
花粉が沢山飛んできてる様だ。
鼻がむずむずして目もかゆくてたまらん・・・
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ベルトが出来上がった。
ヘロヘロだったのから変えたら、ビシッとしたし心地に思わず感動してしまった。

2009年2月15日日曜日

今回もネタなし・・・

ベルトがくたびれてきたので、新調する事にした。
以前、ヌメ革の端切を問屋さんで買った時に、おまけでもらった物。傷が少し付いていたので、商品にならなかった物なのだろう。
因みにだが、おいらがシース用に使ってる革は、この様なベルトなどを作った後の端切の安物。だから必ずしも良い材質ではないが、工夫しだいでそれなりに使える。(いい革使いたいが高いしなぁ・・・) 
 
ベルトは出来上がったが、タレに漬けて今は養生中。
 
 
 
 
 
 
おまけ。 
じゅんとめいを貼っとく。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
そろそろ杉花粉が飛んできてる様で困った物だ。これから3月の終わりあたりまでは、一年でもっとも嫌な時期だ・・・

2009年2月11日水曜日

排気ダンパー製作

薪ストーブに排気ダンパーを作った。
1mm厚の鉄板(SPCC)を丸めて作る。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 




ちょいちょいと熔接して出来上がり。
スロットルバルブみたいな構造になってる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 




ストーブにくっ付けた。
これにより燃焼速度を抑える事が出来るようになった。
へぼい煙突だが通風力が思ったより強く、燃焼効率が良過ぎて薪の消費量が多かった。ダンパーで絞る事で無駄な消費を防げた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 




おまけ。
猫を紙袋に押し込んで~♪

2009年2月9日月曜日

山刀 その20

ウェットホームが乾燥したら、まずはコバを仕上る。
400番程度までペーパーを掛ける。少し水をつけながらやる。最後は軍手でよく磨くと艶が出てくる。
 

 
 
 

 
 

 
 
 
ストラップにホックを付ける。
ホックが付く部分は予め漉いておく。こうしないと厚みがでて、野暮ったくなる。
  
 
 

 
 

 
 

 
  
ホックをかしめる。
軸は長すぎると、しっかりとかしめられないので、予め長さを調整(削る)しておく。
 
 
 
 
 
 
 
 




   
ストラップはピンで固定するので、この穴をあける。
本来ならば、予めポンチであけとけばいいのだろうが、ウェットホームで変形するので、ずれると厄介だからこの時点で開けている。
スイスアーミーのリーマーが使いやすい。
 
 
 
 
 
 




ストラップを固定するのはこのピンを使う。
ストラップのピンが嵌る部分も漉いて、沈む様にしておく。
 
 
 
 
 
 
 
 
 




仮組みしてみた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 




仕上げのタレを染込ますために、まずは湯煎してよく溶かす。
タレは何種類かの蝋と油をガムテレピンに溶かしたもの。
 
 
 
 
 
 
 
 




タレによく漬け込む。
十分に染込ませたら、よく乾燥させて出来上がり。









2009年2月1日日曜日

山刀 その19

菱目をあける位置を罫書く。ルレットを使ってもいいが、ずれやすいので定規で振っている。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
菱錐をボール盤に付けて菱目をあける。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
あけた菱目を菱錐を表と裏から通して、目を広げておく。糸を通しやすい様にするのだが、菱目は縫い終わってしばらくすると目がしまるので、縫い目が緩む事はない。
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
亜麻糸に蜜蝋を塗りこむ。糸の長さは予め計算して決めておく。
2×(菱目の間隔+シースの厚さ)×菱目の数+10~20cmが必要な糸の長さになる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
縫い始めは2個手前から。一度もどって縫い始める。
この部分は二重に縫う事になるので、予め菱目を余計に広げておく。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
糸を通す方向は毎回規則正しく一定に。一縫い毎に渾身の力を込めて締めていく。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
縫い終りも2個もどる。このまま糸を切って終わり。とくに細工をしなくても縫い目が解れる事はない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
ウェットホームする。
景気よくぬるま湯に漬け込む。
 
 
   
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ナイフを挿して形を整える。
ベルトループとストラップのかかる位置の部分を注意して整形する。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
直射日光の当たらない、風通しのいい場所に干しておく。
なるべく自然乾燥させる事。あわててドライヤーなどで加熱すると、加水分解して革の組織を痛めるのでやってはいけない。
 










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