鉄工ヤスリでナイフを作る。必要なのは、手間と時間と根気と努力・・・ 自作ナイフなんて物好きのやる事だなぁ・・・

2014年4月29日火曜日

こっちの水は甘いぞ~

隣町の蜂を飼ってる知り合いから蜂蜜を貰ってきた。
これを何に使うかというと・・・
水でちょっと薄めて容器に入れる。
その上に穴をあけた板切れを浮かべる。
これを蜂の巣箱の中に置いておく。

蜂が蜜を舐めにやってくるという算段。
蜂に居心地のいい場所がある事を分ってもらわないといけない。
そのうち分蜂した群の働き蜂が、女王を群と一緒に連れてきてくれればいいのだが・・・
親戚のところの蜂の巣を見に行ったら、でっかいスズメバチがいた。

今の時期は色々な花が咲いていて、たまに日本蜜蜂も飛んでいるという。こっちの方が期待できるか・・・?
ワンコがいたw
柴犬らしい。まだ半年ぐらいか。
おもちゃみたいで可愛いな~

2014年4月27日日曜日

長いな~

長いシース縫ってみた。
菱目が214個もある。
1本で縫おうとしたら計算すると7mちょっと必要だ。
面倒なので2本で縫う事にした。それでも3.6m必要だ・・・
今回はケブラーの糸を使ってみた。
普段使ってる亜麻糸より少し細いので縫いやすい。いくら引っ張っても切れる心配がないのがいいw
ウェットフォームして成形する。
あるものは何でも利用するので、使う道具はこだわらないw
しばらく乾燥中・・・
星山さんちに用事があって行ってきた。業務連絡を頼まれた。
シンヤさんのナイフ。ちょうど出来上がったとこでした。
イミテーションパールかと思ったら、本物のパールなのね。贅沢だな~

裏側はこんな感じ。

白系ハンドルにワイドヒルトの彫りはいいねw


もう一つは誰の注文?
大体彫り上がったところかな。
タングにパールがはめ込まれていて面白い作りだ。
これは星山さんの5incファイター。
久しぶりにナイフ作ったなw
これはどんな彫りが入るんだ?

2014年4月23日水曜日

原因はこれか・・・

ブレードを磨いていて、仕上げ近くになったら何故か所々蝕孔が出てきた。
なんでだろ?と考えた末、もしやと思って電圧を測って納得した。
アルミのアングルを台にしてその上にガムテープを張ってブレードを固定していた。
研磨中に水が下に廻って電解液として作用し、アルミと鉄の間で電位差が出来て、電蝕が起きていたのだ 。
こうやって金属製のクランプで止めると電流が流れて、電蝕が起きる様だ。
そういえばマスキングテープを養生に貼った時に錆が出た事があった。テープの糊がアクリル系だと酸性になる様だ。
油を吹いたり研磨中の水のたれに注意はしていたのだが、僅かな湿りでも電蝕が起きる様だ。
クランプに木片や樹脂をかまして絶縁すれば防止できるだろう。
今度から注意しよう・・・
おまけ。
久しぶりに長いシースを作ってる。
ダブルステッチだと何m必要かな・・・

2014年4月17日木曜日

キツネの開き

 前に獲れたキツネの毛皮が出来上がった。
剥製屋さんの話では、結構大きいキツネらしい。


なかなか毛並もいいみたいだ。
昔はキツネの襟巻なんてよく見たものだが、最近は見る事ないね・・・
剥製屋さんも昔は毛皮用にイタチやキツネやタヌキなどよく鞣したらしいが、最近はそういう仕事も少なくなってきたのだとか。

最近野生動物の間で疥癬が流行ってるんだそうだ。確かにうちらの猟場でも猪はほとんどやられてるし、キツネやタヌキもやられてるみたいだ。何故か鹿だけはやられないらしい。
なんでも神奈川にいたタイワンリスが大本らしく、そこから広がっていったのだとか。
疥癬は増えたが、逆にダニが減っているのだとか。うちらの猟場では猪にたまに見るぐらいで、鹿なんかには見た事ない。自然環境の変化なんだろうか・・・?




なんとなく元の形が分かる。
獣の臭いがまだするらしく、うちの猫どもが興味津々だった。工場長などは目ざとく見つけて、入っていたビニール袋を目を離した隙に破って中身をあさろうとしていたw

さて鞣してもらったはいいが何に使おうか・・・
猫どもの敷き革にするかw
































2014年4月14日月曜日

何が違う・・・?

昨日は久しぶりに猟場に行って鳥獣供養祭に出てきた。
今期も事故もなく無事に猟期を終えた事と、沢山の獲物を頂いた事を山の神様に感謝して、倒した獲物達の霊に祈りを捧げる。

去年はお花見しながらバーベキューだったが、今年はまだ平地でやっと桜が咲き始めたところで、まだ山はこれからだった。
昨年の暮れから病にふせっていた長老も回復して、元気そうな姿を見て安心した。長老は鉄砲はもうやめているが、勢子としてはなくてはならぬ存在なのだ。
長老の快気祝いをかねて、久しぶりに会った猟仲間と天気のよい中での宴会が楽しかった。

ワンコも久しぶり~
お婿さん募集中なのだそうだw
今日は熱処理から帰ったドロップを磨いてみた。
先ずはタングの酸化皮膜をブラストで落す。
ATS34の熱処理条件なので、褐色の酸化皮膜が付いている。
この皮膜は付いたままにすると錆の原因になるので、さっさと落しておいた方がいい。
ペーパーを掛けてみた。
感じはまったくATS34と変らない。
しいて言うとCRMO7の条件の方が磨きやすかったか・・・?

ナイフメーカーに聞くとスーパーゴールドⅡはミラーにするときちょっと磨きにくいらしい。
Vの炭化物が影響しているのかもしれない。
おいらはミラーはやらないのでよく分からないw

余談だがATS34をCRMO7の条件で熱処理してみたら、磨くのがえらく楽だった。
マトリックスアイダでATS34をCRMO7の条件で熱処理すると、硬さはHRcで1程度高くなるが粘りが少なくなる様だ。
粘らない分サラサラして磨きやすいのだ。
これからは実用でないコレクション用のナイフはCRMO7の条件でやる事にしたw
用途によっては実用ナイフでやってみるのもいいかもしれないな・・・

マトリックスアイダのATS34の熱処理はえらく粘るのだ。これは使っていてよく分かった。
何が違うかは小僧さんに聞いてみてくだされw

2014年4月12日土曜日

サクラブレードショー

マトリックスアイダに寄ってから、サクラブレードショーを見に行ってきた。

スーパーゴールドⅡの3.5incドロップはATS34の条件でやってもらった。こんがりよく焼けてるなw
焼鈍しが効いたのかは分からないが、焼き曲がらなかった 。
もっとも今マトリックスアイダで売ってるスーパーゴールドⅡでは、焼き曲がりは発生してないらしい。今ある物ならば焼鈍ししなくても大丈夫なのかもしれない。
 サクラブレードショー行ったら、抽選会で石のナイフと小さい斧が当った。抽選券をくれたRockさんシンヤさんに感謝!

サクラブレードショーはタクティカル系のメーカーの割合が多いが、メーカーの顔ぶれは様々で意外と面白い。
思ったより出展者も多く、十分楽しんで見て回れた。
銀座のショーとちょっと違った雰囲気が、新鮮でいいかもしれない。

抽選券だがメーカーが配るのでなく、入場者一人一枚配る様にした方がいいんじゃなかろうか。その方が公平でいいような気がする・・・二つも当って申し訳ない・・・
北林さんの石のナイフは欲しかったので当って嬉しい。
意外と(?)ちゃんと切れるだなw
鹿の解体に使ってみようか・・・?
HELL HOUNDさんの斧?
これなかなか面白い。シースというか入れ物がマジックテープで、なかなかいいアイデアだと思った
よくは知らなかったので話を聞いたら、特定の個人のメーカーというよりブランド(?)みたいな感じだとか
面白い事やってる人がいるもんだ。
本業は・・・なるほどと思ったw

サクラブレードショーは明日もやってるから、是非とも行ってみそ~

2014年4月9日水曜日

なるほどな・・・

昨日星山さんちに行ってきた。
ちょうどJKG会長の横山さんのナイフの彫りが終わったところだった。
この前の象牙ハンドルのと二本注文だったらしい。
ブレードは4incぐらいだが、ハンドルが小ぶりで持った感じがとてもいい。タンマイカルタのハンドルも落ち着いた雰囲気がいい感じだ。
ブレードはフィールド&ストリーム的形状だから、釣りやキャンプで使うのによさそうだ。
星山さんの彫りも安定したもので、いい感じにまとまっている。

横山さんのナイフの他に、金井さんのコレクションで鈴木さん兄弟のナイフもあった。ちょうど金井さんが受け取りに現れた。
ブログ更新止まってて、くたばっちまったか?と思っていたが、元気そうで何よりw
鈴木さんのナイフの方は、そのうち金井さんがブログで書いてくれると思うのでお楽しみに~w

謎の組織のボスから、硬さ測定をお願いしてたテストピースが送られてきた。
結果はとても興味深いものだった。
生材はHRcで測定だと、ちょっと無理がある気がしたが、概ね傾向ははっきり分かった。
焼きなます事で柔らかくなるのは確かの様だ。
ヤスリで削ってるととスーパーゴールドⅡの方が僅かに硬いかな?とは思っていたが、実際ATS34より硬い様だな。

スーパーゴールドⅡをマトリックスアイダでCRMO7の条件とATS34の条件で熱処理した結果も、概ね予想していた通りだった。
スーパーゴールドⅡはATS34に特性はとても似ている。
今熱処理に出してるスーパーゴールドⅡのドロップは、マトリックスアイダでATS34の条件でやってもらう事になってる。
実際使ってどの様な違いが出るか楽しみだ。

面白い事が分かった。ボス、ありがとさんです~w

2014年4月6日日曜日

年に一度の

今日は年に一度の銃検があった。
鉄砲持って警察署に行って検査を受ける。
猟友会にも銃の安全協会のも入ってないのでよく知らないのだが、意外と市内にも銃所持者がいるのだなと思った。うちの回りは都会ではないが、狩猟をやる場所などはないw
所持者の平均年齢は高そうだな・・・

最後の出猟から手入れをするのを忘れてた。
錆びてなくてよかったw
工場長を工場で遊ばせたいのだが、預かってるクルマがあって放せない。
紐付けて遊ばせるが、今一機嫌が悪いw
溝の切れたヒルトの取り付けを調整する。
ラブレスのモデルはリカッソ下側が丸められている。このためハンドルに対してブレードが細く見える。
自分は丸めるのは好きでないので、角の面を取ってみようかと考えていた。でもそれってデザインのための加工であって、機能のためではない。機能のための加工なら手間は惜しまないが・・・
そんじゃほんのちょっとリカッソ下側を削り込んで、この部分の身幅を少し狭くした。
エッジが研ぎ減っても、こうすると見映えが悪くならなくていいか・・・
取り付け位置が決まったので穴あけする。
普通は外形削ってブランクの状態でヒルトを作るのかもしれないが、自分はブレードが削り終わって熱処理前の研磨が終わった状態で作ってる。
今回はまあまあの精度でできたかなw
ヒルトが出来た。
念のためもう一度ブレードを磨いたら熱処理に出す。
試してみたい熱処理なので楽しみだ。

2014年4月5日土曜日

地道に・・・

今回もまた、ここ何日かの作業をまとめて書いとく。

ブレードの研磨。
最初はダイヤヤスリで鉄工ヤスリの目を消していく。
 ダイヤヤスリの次が320番のペーパー掛け。
その次は600番。自分の場合は番手は倍の数ごとに変えてやってる。
ペーパーは番手が近いと砥粒がオーバーラップしている。
削る効率は悪くなるが、倍に飛んで磨いた方が前の目を消すのに最小限の削り量で済むので、自分のやり方だと面のダレを少なく出来ていい様だ。
600番まで磨いたら、熱処理前の研磨は終わり。
 ヒルトを作る。
真鍮、砲金、ニッケルシルバーと迷ったが、結局ニッケルシルバーにした。
ハイトゲージ罫書線を入れて溝を切る。
先ずはドリルで穴あけ。
穴の間隔間違えた。ちっと広すぎたw
金鋸で切って、ヤスリで溝を広げる。
大抵ニッケルシルバーはこの時点で切った部分が広がってくる。残留応力があるらしい。
焼きなませばいいのか?と思いつつ、いつも忘れてやった事がないw

 広がったら万力で挟んで戻す。
 罫書線を頼りに地道に削る。
仕上げ寸法のちょっと手前まできたら、ヤスリに板を挟んで摺り合わせる。
いらなくなったシックネスゲージを使ってる。
ブレードと同じ厚さに調整してやるといい。


 まあこんなもんでいいか・・・




















今日は午後に仕事が暇になったので、円盤教祖様のところに行ってきた。
謎のナイフのハンドル材を安く分けて貰った。
ブラックリネンマイカルタみたいだ。
マイカルタ2枚買わないといけないか?と悩んだが、安上がりになって助かったw
悩みどころだったハンドル形状もアドバイスを頂いた。
これでなんとかなりそうだ。
教祖様、ありがとうございますw

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