2010年12月6日月曜日

東京off会の報告

昨日、刃物off会に行ってきた。神田御茶ノ水近くの貸し会議室の1フロアーで行われた。昨年ほど参加者は多くなかったが、それでも30人近く集まった様だ。
 
ナイフメーカーの二部さんの展示。今年唯一参加されたナイフメーカーだった。
残欠を加工したナイフ3本と、古い鍛冶鉄を展示されてた。
木の皮を剥くのに使ったらしいという、両方に柄の付く菜切り包丁風の刃物の存在感が凄かった。
 
恐れ多くも二部さんの隣のテーブルで、おいらは展示させてもらったが写真撮るの忘れてたw
 
 
 
田辺さんと根本さんのナイフ。
田辺さんは出席されなかったが、相方さん(奥さんじゃないの?)が参加。根本さんのはコレクターの方の展示。
 
二人とも複雑な面形状のブレイドを得意としていて、技術的に非常に興味深い。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
コレクターの展示。ファクトリーの市販品からカスタムから自作品まで色々。
ラブレスのブーツがなにげに混ざってたりして、まさに玉石混合って感じだ・・・
ニュージーランド製のフォールディングナイフの作りに驚いた。ロック機構?が素晴しすぎるw
 
  
  
  
  
  
  
 
 
これもコレクターの展示。
軍用から民族風まで色々。
官給品なのだろうか、チープな作りの軍用ナイフが面白い。(兵隊さんは大変だ・・・)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   
手前がコレクターの展示で、奥が鍛金細工の職人さんの展示。
 
何気にサファリランドの刻印のあるロンデール時代のラブレスや、平山さんの美しいフォルダーがあったりする。
 
銀の板を鍛金加工により作ったベルトのバックルが凄い。何種類もの小さなタガネを使い分けて少しづつ叩き出すそうだが、気が遠くなりそうな手間がかかっている・・・
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
奥が鹿角細工の職人さんで、手前がロストワックスでアクセサリーを作る職人さん。
 
象牙で作る根付はよく見るが、鹿角で作った根付ってのははじめて知った。鹿角は髄があるから使い方が難しそうだ。象牙より加工しにくいのではないだろうか。
 
ロストワックスのシルバーアクセサリーは精密そのもの。かなり細かい部分も鋳造で再現できるらしいが、もとになる蝋型を作るのは細かい作業で考えただけでも恐ろしい・・・
 
  
 
 
 
 
 
 
 
   
刀子コレクター(研究家?)の展示。
かなり小さい物だが、刃文で菊や富士の形を表現した物があり面白い。日常生活で実用に使った刃物らしいが、作り手のこだわりが伝わってくる様だ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
片山さんの仕事道具。
かなり細かい事をやってんだな・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
刀の押し型。
拓本の原理で中子や外形を写し取って、刃文は毛筆で手書きするらしい。かなり写実的でリアルな感じだ。
えらい手間のかかる作業だよな・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
色々な刀が展示され、実際に触れる事も出来た。
あまりにもたくさん刀があったから、ちょっと圧倒されてしまった。
写真を撮り忘れていて、これしか写ってなかった・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   
展示鑑賞の後は、みんなが持ち寄った料理や酒で懇親会。
酒と肴とも、美味しゅう御座いましたw
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
気持ちよく酔ってくると何処からか2×4材が出てきて、試し切り大会になった。
酔っ払いどもが嬉々として叩き切る姿が微笑ましいw
 
 
 
以上、今年の東京off会の報告でした。
来年は11月の初め(だったよな?)に開催の予定だそうです。
刃物趣味人によるちょっと異色なイベントですが、なかなか面白い企画だと思います。興味のある人は次回是非ともご参加をw
 

16 件のコメント:

  1. あぁ、あのフォルダーの作りには
    驚いた。しかも結構まともに固定できる。

    懐かしいL6のブレードも良いな

    楽しそうだなぁ~~、行ってみたいなぁ

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  2. せっかく誘っていただいたのに行けずに無念也orz
    しかも二部さんもいらしたとは。

    次回は…わかりませんが、とりあえず2月銀座とか行く予定してますです。

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  3. 単なる粗悪品なのか?と思ったけど、よく見るとちゃんと使える・・・
    凄く斬新に思えたわw
    今度は来るだよ~

    次回は是非とも~
    2月に会いましょうw

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  4. 怪しくも楽しげやねw
    お疲れさんでした。

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  5. ちゃんとブレードストップのピンが
    打ってあったりもする。

    結構楽しい。


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  6. ちと怪しいかw

    ところでL6って何なの?

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  7. L6ってJISのSKT4に近い鋼材なのかな?

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  8. L6

    SAE規格
    低合金特殊用途工具鋼

    CO・・・0.7%
    Cr・・・0.75%
    Mo・・・0.25%
    Ni・・・1.5%
    Vo・・・0.25%

    焼き入れ温度790~840度
    油冷焼き入れ

    焼き戻し温度150~540度
    HRC62~45
    らしい。何のこっちゃw

    今はご禁制のMKⅠなんかに使われていて
    砥ぎ易くて良く切れたのよ


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  9. ニッケルがやけに多い鋼材なんだな。
    刃物にニッケルって、なんか効くんだろか。
    ラブレスも昔は、ニッケル含有の多い鋼材好んだらしいね。

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  10. 錆びにくいのと、ミラー、
    加工性が良くなるとか?

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  11. ジェサブ13Bとかって言ったっけ?

    ニッケルが多くてもL6錆びるw


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  12. 靭性がよくなるとかなんとか・・・
    なんでよくなるのかが???

    1.5%程度じゃ防錆には効果ないかと・・・

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  13. ニッケルが含有されると「つおいよ!」
    って元々はクルップ社がアーマーに使う時に
    言い出したんぢゃなかったっけ?

    大和を造る話の本で読んだ記憶がある


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  14. ニッケルは炭化物作らないから、生地に溶け込んで強化する働きがあるんかな。

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  15. ぃゃぁ眼福の極みでございました♪
    清涼飲料水「ラムだっちゃ」非常に楽しんでおります。本日りんごジャムに少々加えてみました!

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  16. ラムだっちゃがそんなにうけるとは・・・
    喜んでもらえて嬉しいですw

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