2013年4月6日土曜日

結果発表

 テストピースは小さかった事もあって、乾燥するのが速かった。
念のためじゅんに臭いを嗅いでもらって、大丈夫か判断してもらう。
猫パンチをくらわなかったからOKの様だw
 左がタレ漬けしたテストピース。
日にさらしとくといい色になる。
接着箇所の断面。 上からスーパーX、スーパー多用途、ウルトラ多用途SU、No.888、G103の順。
スーパーXを何故使うのをやめたかというと、コバに出る接着層が目立つという点があったからだ。
1液反応型の接着剤は肉痩せする事がないので、接着層が目立つ様だ。
溶剤性の接着剤は肉痩せする事が都合よく、接着層が目立たない。

 今一定量的ではないが、引っぺがしてみてその感触で接着強度の変化を見る。

感触としては接着剤の銘柄によらず、タレ漬けしたのと漬けてないのでは、ほとんど違いはなかった。
一度完全に溶けていたNo.888も、乾燥してしまえば強度の違いはない様だ。この事はちょっと意外だった。
ウルトラ多用途SUは片面塗布で使う事がよくない様で、この実験では1番強度がなかった。
絶対的な接着強度はシリコーン系のスーパーXとスーパー多用途がよかった。
G103は接着剤からはがれている様に見えるが、これは革の質の問題の様だ。接着強度は概ねNo.888と変らない感じだ。

結論としてはシリコーン系のスーパーXかスーパー多用途を使えば間違いなさそうだ。
一度解けてしまう事を気にしなければNo.888でもいいのだろう。
溶けるのを気にして従来の作業性と仕上がりを求めるならG103がいいのかもしれない。



タレにドブ漬けなんてしなければ、革の接着はNo.888やG17で十分だ。

タレを思いついた経緯は大分以前に書いた通りだ。
あの中でシース作りの名人とは中川さんの事で、もう一人のメーカーさんとは榊原さんの事だった。お二方とも亡くなられてしまったのが惜しまれる・・・

革用の仕上げ剤は市販にも色々売られているが、自作する利点は原料に何を使ってるかはっきりしている点だと思う。
ナイフはシースから取り出し、そのまま食材を切るなんて事がよくあるが、ブレードに付着する可能性があるものは安全な物であった方がいい。

まあ、色々と考え方があるだろうから、自分にあった方法をやればいいだけの事だけどね・・・

koeさんのリクエストで、久しぶりにヌコ画像を入れといた。
ほんとはヌコブログだったはずだよな・・・w

6 件のコメント:

  1. じゅんちゃん元気で何より
    猫車は高級乗用車並みの乗り心地で満足

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  2. 苦労したかいがあったw

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  3. goodな実験、投稿でしたね!これで何人か様も
    *右へ習え* ですね!
    ものずきさんの*もの好き*には感心させられます。ただのもの好じゃーないね!

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  4. そう言ってもらえると嬉しいですw
    しかしだれかやる人いますかね?w

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  5. 趣味の範疇であっても良い方法があれば真似するでしょ!*ハーイ、私真似してます。* 何てチョッとばかりカッコ悪いし、変なプライドが有ったりで言わないだけ。真似はサルでも出きるけど考えて創り出すのは、知識と技術がないと出来ないでしょ!!
    だからものずきさんは*ただのもの好きじゃない*って事で、お次は何か面白いネタ・・・?みんな期待してますよ!!

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  6. ベテランであるのによりよい物を作ろうと、試行錯誤する鈴木さんのその姿勢には敬服します。
    自分のやってる事はあくまでも趣味でやってる事なので、はたして本業でやってる方に役立つ情報があるかどうかは?ですw
    自分も鈴木さんのブログは随分参考にさせてもらってます。
    情報公開が進んで、よりよい物が作れればいいなと思います。これからも宜しくお願いしますw

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