2016年11月6日日曜日

どう違う?



 カウリYのセミスキナーとドロップに刃付けした。
高温焼き戻しでやったセミスキナーは普通にマトリックスアイダで熱処理したATS34より硬く感じた。
低温焼き戻しのドロップはさらに硬かった。
研いだ感触はどちらも素直で砥石の掛かりもよく、それほど研ぎにくくもない。
それでも同じ鋼材なのに、こうも違うかと感心した。
粘りの点では低温焼き戻しのドロップの方が不利だろうが、どこまで使えるかが楽しみだ。


やっと2本完成。

ラムハンドルセミスキナーは全長200㎜、ブレード長91㎜。
リカッソで4.0㎜厚あるのを、ブレードの背を削り抜いて実質3.3㎜厚にしている。

何気にラムハンドルに削ってしまったから、ちょっと姿が何だな・・・ハンドルに対してブレードの身幅があり過ぎか。
研ぎ減るとちょうどいいか?w


 実際狩猟に使うので、ハンドルはちょっと厚めにしておいた。
浅いグルーブだが付けておいてよかった。
これがないとこのハンドル形状だと落ち着きがなくなる。


白骨化があまり進んでなかったのか、油の浸み込みはよくなかった。
まあ白っぽい質感も悪くはない。

 ヒルトが無いのは素人目にはどうしても手抜きに見えてしまうのかもしれないな。
自分としては構造を極力シンプルにして、後々のトラブルを避けたいという考えがある。

髄だって出てたっていいじゃんw
エポキシは十分滲みていて水が入る事はない。

狩猟で使うにはラムハンドルってどうなんだ?
なんか微妙な気もするが、まあ使ってみてのお楽しみw

キリオンないので、シースはシングルステッチで細身に作った。
ハンドルお尻が細くて、引き抜きにくい。
革ひも付けないといけないな・・・

 コンベンショナルハンドルのドロップは全長200㎜、ブレード長90㎜。
これもリカッソで4.0㎜あるのを、ブレードは実質3.3㎜に削ってる。

これもちょっと姿がなんだな・・・
ドロップってセミスキナーよりデザインが難しく思う。
とくにブレードの長さが微妙だ。長すぎても短すぎても変になりやすい。
難しいけど作って面白いし、使ってみても面白いw

 ハンドルはいつもより長めでボリュームも持たせてみた。


こっちは油がよく滲みた。使う鹿角によって仕上がりが大分違って面白い。

 髄が大きくて結構出てしまっている。
まあこれも模様と思えば悪くないw

表面の模様は背側にちょっと残るだけ。
ハンドル幅に余裕があるなら、全部削ってしまうのもよさそうだ。

 自分にとってはちょっとハンドルが長い。
これはどうかな・・・?
これはダブルステッチで。
なるべく詰めたので、そんなに気にはならないか。

 今度の猟期はこの二本が活躍しそうだ。
あと横鉄さんちで削らしてもらったATS34のホローのセミスキナーもある。こっちはシースがまだなので、使えるのは猟期の後半か?
熱処理条件でカウリYがどう違いが出るのか楽しみだ。


2 件のコメント:

  1. クロウサギ2016/11/07 21:57:00

    ラムハンドル・セミスキナーは、ブレード幅が広めかとおっしゃられていますが、ブレードがちょっと下向きにハンドルにセットされているようにも見えますが、悪くないんじゃないですか?
    ものずきさんオリジナルとして、全然アリでしょう。

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  2. おお、いいところを見てくれてますねw
    コンベンショナルなハンドルもそうですが、セミスキナーの場合ハンドルのお尻側がちょっと下がる形状じゃないと猟だと使いにくく感じます。
    ラムハンドルは少し直線的なラインなので、意図的にブレードをちょっと下向きに付けました。
    猟用でなく汎用ナイフとして作るなら、身幅を狭くして直線的にブレードを付けるのがいいかもしれないです。
    セミスキナー形状は汎用性があるので、狩猟にこだわらなければその方がスマートでラムハンドルにも合うかもしれないですね。

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