2012年2月17日金曜日

熱処理いろいろ

コークスクリューとR2の小ナイフが熱処理から帰ってきた。
普段はATS34かCRMO7しか使わないから、マトリックスアイダに熱処理を出しているのだが、変な(?)鋼材の場合は八田工業に出す事がある。(妙な注文もやってくれるからw)

鋼材はメーカーの推奨条件で熱処理するのが一番というわけではないので、熱処理業者によって色々とノウハウがある様だ。
ATS34だとマトリックスアイダと八田工業では違いがある。
簡単にいってしまえばマトリックスアイダは粘り重視で、八田工業は硬さ重視の熱処理の様だ。両方に熱処理を出した事のある人ならば、上がってきた物の色(酸化皮膜)が違うのに気づくだろう。
おいらはあまり硬さは気にしていない。そこそこの硬さで粘りがあった方がいいと思ってる。
硬さを重視するか粘りを重視するか。結局は好みの問題なのだろう。

ソルトバスでやる業者があるらしい。真空炉と比べて冷却速度が速い利点がある様だ。(真空炉は気体冷却)
ステンレス鋼は空冷でも焼が入るが、厳密にみると冷却速度は速い方がいいらしい。
一体どんな違いが出るのか試してみたい気がするが、ソルトバスだと後の研磨が面倒そうだ・・・


3 件のコメント:

  1. 自分にとって、粘りという観点は
    普通に使っていて、折れなかったら、
    硬さ重視やね。
    このナイフは、小さい端材なのに、
    刃の部分が少ないから勿体無いと思う。
    自分なら、R2の部分をいっぱいいっぱい
    使うな。
    それと、ソルトバスは使ったこと無いけど、
    曲がりという点ではどうなんやろ?
    デ

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  2. 硬さにしても粘りにして、その違いは極僅かなものだから好みの問題でしかない。
    粘りに関してはマクロな視点とミクロな視点で変わってくるから難しい。
    曲がりは加熱する時の温度上昇の割合や、加熱ムラで起こると考えられるから、ソルトバスだからといって曲がりが出安いものではないと思うよ。

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  3. 了解~
    デ

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