鉄工ヤスリでナイフを作る。必要なのは、手間と時間と根気と努力・・・ 自作ナイフなんて物好きのやる事だなぁ・・・

2007年6月19日火曜日

ホローグラインド

ホローグラインドについて考えてみる。
図の斜線部がホローグラインドのブレイドの断面で、円はグラインドホイールの切削軌跡を表す。カッティングエッジの端では、裏表のベベルの面の接線はエッジの厚み分の平行線になる。つまり、刃先周辺はエッジ厚の板状となる。
理想的なホローグラインドはこの様な形状になるのだと思う。(思うって言うのも、ホローのナイフなんか持ってない・・・)
 
 
 
 
 

ホローグラインドの刃厚と刃幅及びグラインドホイール径の関係を計算してみた。

刃厚・刃幅・ホイール径のうち、いずれか2つが決まれば、もう1つの要素が決まる。大抵の場合、デザインができたら刃幅は決まり、グラインドホイール径も決まってしまうので、必然的に刃厚が決定してしまうのだと思う。

4incぐらいのドロップポイントなどだと、グラインドホイールの直径は10incのものを使うらしい。4incドロップは大体刃幅が25mmであるので、エッジ厚を0.5mmとして計算すると、刃厚は約5.5mmになる。

このドロップの刃先の厚さが0.7mmになる位置を計算すると、エッジ端から約5mmの位置になる。つまり刃先から5mmの間は、刃厚が0.5~0.7mmと非常に薄くできている事になる。

「ラブレスのナイフで木を削ったら刃先が欠けた」って伝説?があるが、それはあたりまえの事なのかもしれない。無理にこじったりすれば、欠けても不思議はない。ホローグラインドのドロップやスキナーは肉をそぎ切るのには非常に良い形状だろう。非常に薄い刃先は切り込みやすく、タッチアップも容易にでき、研ぎ減っても使いやすいと思われる。大根やニンジンが切りにくいと言ったり、木を削るのに使ったりするのは、単に使い方を間違えてるだけなんだろう。

3 件のコメント:

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