鉄工ヤスリでナイフを作る。必要なのは、手間と時間と根気と努力・・・ 自作ナイフなんて物好きのやる事だなぁ・・・

2011年5月30日月曜日

リフォームまだつづくよ・・・

菱目をあける。
菱目錐の取手を取った先っぽを、ボール盤に付けてやってる。
実は微妙に曲がっていて、これが絶妙な具合で都合がいい。結果的に真直ぐあける事ができるのだw


















ボール盤であけ終わったら、菱錐を使って菱目を広げる。
表裏両方から刺してやる。



















縫い始めはここから。亜麻糸に蝋引きして使う。
一旦戻ってから縫い始める。
始端と終端は縫い目がほつれやすいからこうする。
二目は重ねて縫うことになり、針が通りにくくなるので、この目は菱錐で大きめに広げておく。















表を先に針を通して次に裏から通し、糸を目いっぱい渾身の力を込めて引張る。
革細工用の亜麻糸は何故か縒りが弱く頼りなく見えるが、どんなに力いっぱい引張っても切れる事はない。














最後も二目戻って終わり。
おいらはこのまま糸を切ってしまっている。特別な細工はしてない。これでも糸がほつれる事はない。















重なった縫い目に針えお通す時はなかなか簡単には抜けない。そこで革で針を挟んでペンチで抜いてしまう。
針の糸を通す目の部分は、一度赤めて鈍しておく事。でないと折れてしまう・・・












ぬるま湯に漬けてウェットフォームする。
そこまでやる必要はないのかもしれないが、中子の芯まで水が染みるまで漬けてている。
一度完全に水が染みた方が、革の繊維が締まっていい様な気がする。

関東地方はもう梅雨に入ってしまって、ちゃんと乾燥するか不安だw
あまりベタベタ触るとカビが生える原因になるから要注意。手はきれいに洗ってから触る事w
カビ防止のために水でなくアルコールを使う手もあるらしい。しかしエタノールでやったら高くつくよな・・・
変性アルコールが使えるんだろか?






ナイフを突っ込んで整形する。
ヘラなどを使って形を整える。

















風通しのいい場所に干しておく。
しばらくお預け・・・

2011年5月29日日曜日

クラフト展を見てきた

このブログを見てくれてる雄さんクラフト展に出展するので見に行ってきた。
来月には高速の土日祝日割引も終わるそうなので、ドライブがてら宮城に向かう。
関東は梅雨入りしたらしく、あいにくの天気だ。

フィアットアバルトが走ってた。ザガードの車体のやつだろうか?









雄さんには前にマトリックスアイダで会ったので、今回で会うのは二回目だ。
到着早々ナイフ談義に花が咲くw
釣り用のブレイドデザインはなかなか実用的でいいと思う。シースとハンドルデザインに苦労が窺われる。(おいらも随分苦労しました・・・)
鹿角柄のペンチは針はずし用なんだっけ?
安いペンチを改造した物らしいが、なかなか面白い物だ。







他の人達は釣り関係の展示。と言うより釣りのクラフト展だったんだな・・・w

手作りのルアー。
バルサを削って作るらしいが、きれいに塗装してありよく出来てる。こんなにリアルな必要あるのか・・・と思ってしまった。










フライフィッシング用のロッド。
最初何で出来てるのか分らなかったが、竹材を削った物を張り合わせて出来てるというから驚いた。














竹材を三角形に削り、それを6個張り合わせて6角形断面のロッドにしている。
よくもまあ綺麗に貼り合わせられるものだ・・・













他の人の展示を見ていたら、ロッドの中心が中空になってるのもあって、さらに驚いたw
この反対側はさらに細くなっている上に、爪楊枝の先ほどの穴なのに、日にかざすとちゃんと貫通していた・・・













こうやって並んでると壮観だ。
使うのもったいなくて、床の間にでも飾っときたくなるなw















コルクの栓みたいのが置いてあってなんだろな?と思ったら、これがグリップになるそうだ。
よくよく考えたらコルクって木の皮だから、あまり厚い物はないわけだ。これを重ねて付けて削って成形するらしい。

コルクハンドルのナイフなんて作ると面白いかもしれないw









獲物を受ける網?のフレーム。
何種類かの木材を貼り合せて、水に漬けたあと加熱して曲げるらしい。
「黒檀も曲げられるよ~」との事だが、どうやってやるんだ・・・

















色とりどりのリールは、これもハンドメイドなのだそうだ。
汎用の工作機械は使うのだろうが、アルミ削り出しにアルマイトまで掛けてあり手が込んでいる。

おいらは釣りなんてやらないので、ナイフの世界とは違ったものが見れて、このクラフト展はとても面白かった。
知らない世界もたまには見てみるものだな・・・








秋田の山の中で院内銀山跡を見てきた。
最盛期には1万人以上も人が住んでいて、昭和29年に閉山したそうだが、金山神社を残すのみで人が住んでいた形跡はほとんど残っていない。














無数の墓石がかつて大勢の人が住んでいた事を物語る。
多くはもはや墓碑銘も判読できないほど風化が進んでいる。
自然に帰る勢いは凄いものだな・・・
















秋田に出た後日本海を廻って新潟から帰って来た。

しかしひどい雨だったな・・・




2011年5月26日木曜日

リフォームさらにつづき

接着する前に罫書針で接着面を荒らしておく。
目の粗いサンドペーパーでもいいのかもしれないが、この方が強力に接着できる気がする。










接着剤を塗るところを撮り忘れたw
接着剤はなるべく薄く塗布する。余計なところに付かない用に注意だ。表面に付いて汚れてしまっても、パーツクリーナーなどの溶剤を使うと落とす事ができるので慌てないw
接着面の両面に塗布して、しばらく置いてべとつきがなくなってから貼り付ける。
塗布するのにはセメダインスーパーXに付いていたヘラが便利。







乾いたらコバを荒削りして形を整える。
少し水をつけて40番ぐらいのペーパーを掛けるといい。
















菱穴の位置を罫書く。
今日はここまで。

2011年5月24日火曜日

リフォームつづき

ベルトループを縫う。
接着剤を少し付けて仮付けする。
初めの頃は銀面剥いで取り付け面全体を接着していたが、どうせ縫ってしまうのだからこの程度の固定で十分。
前にシース作りの名人から、両面テープの切れ端で仮付けして縫ってしまうと教わった。確かに接着する必要はないのかもしれない。







菱切り使って縫目をあける。
間隔は約5mm。











一周して3穴分重ねて縫い終わる。
1穴づつ力一杯糸を引いて縫う。
必要な糸の長さ=(縫う厚さ+縫目の間隔)×2×縫い目の数+30~40cm









縫った後は木槌で叩いて、縫目を沈める。
親の敵のごとく叩けと教わったw
力一杯縫ってあれば十分沈むので、抜差しで引っかかったり縫目が解れる事もない。









ポイントの通り道から外れた部分に水抜き穴をあける。
水抜き穴って言うけど、どちらかっていうと空気抜きの穴の意味合いが大きいのではないだろうか。抜差しがスムーズになる?










ヒルトの収まる辺りに水を少し付けておいて、ナイフを挟んで押してヒルトの痕を付けて中子の位置を決める。

とりあえず今日はここまで。

2011年5月22日日曜日

リフォーム?

大分前に作った3.5incのドロップなのだが、シースがいまいち気に入らなかった。
ちょいと思いついてシースを作り直す事にした。











この大きさのナイフだと、ダブルステッチではどうも野暮ったく感じる。
シングルステッチでもう少しスマートにしてみよう。











型を写して切り出す。
ZDPの小ナイフは肉切るのもいいが、革切るのもなかなか使えるw
革切り包丁って使った事ないのだが、あれって曲線部分はどうやって切るんだろか?










溝を彫る部分を罫書く。
型紙に穴を開けといて、罫書針で印しを付ける。












彫刻刀で溝を彫る。
少し水を付けると彫りやすい。
大体革の厚さの半分ぐらいの深さにする。












溝ができた折り曲げてみる。
水を付けてやると曲げやすい。













ベルトループの曲げる部分の銀面を漉いておく。
両端は漉かずに少し残しておく事。(切れやすくなっちゃうよw)











床面とコバに水を少し付けて軍手で磨く。
表面が摩擦熱で膠状になって毛羽立ちを抑える。













中子を作る。
今回は試しに断面形状を台形に加工してみた。
ストラップタイプの時はそうしていたが、いままでラブレスポーチタイプを作る時は、そのまま使っていた。なんとなく断面が薄くなって弱くなりそうな気がしてやってなかった。

(ストラップタイプのシースの場合は、シース中央にふくらみを持たすために台形に加工する。強度を持たせるためだそうだ。クラムシェルとか言ってたか?)







仮組して今日はお終い・・・

2011年5月15日日曜日

一歩進んで二歩下がる?

ヘアラインを入れてあったが、よく見ると磨き残しがあった。二番手戻って磨き直しだ・・・
ヘアライン入れたらそこで終わらして、数日してから見直してみる事にしてる。とかく作業を進めて完成を急ぎたくなるが、後で落着いて見ると荒が見えてくる事がある。慌てるとろくな事が無い・・・
プロだとそうはいかないのかもしれないが、趣味でやってる事だから時間は惜しみなく掛けるのがいい。

何本かまとめて作ると効率がいいか?と思ってやってみたが、どうも集中力に限界がきてかえって効率が悪い様だ。まとまった作業時間が取れないのも原因なのかもしれないな・・・





天気がよくのどかな一日だね。暑くもなく寒くもなく、今が一番いい季節だ。



2011年5月9日月曜日

衣替え

最終兵器のファーミネーターを使って、めいの衣替えをやった。 面白いほど毛が取れる。
いまいち原理は分らないが、無理に毛を引き抜いている訳ではなく、抜けるべき毛のみが取れるらしい。
じゅんとあんこは嫌がるが、めいは全然平気なので沢山取る事ができる。








手触りがツルツルになって気持ちいい。
ちょっとスマートになったかな?

2011年5月7日土曜日

連休だ~

仕事がそれほど忙しくなかったので30日と2日を休みにして、29日から5日までぶらぶらと出かけていた。
今回も車でどこまで行けるかやってみる。昨年につづき九州に向かう。九州は地続きになってるからいいw
とりあえず長崎に行ってみる。


長崎半島を一周していたら、はるか沖に端島が見えた。
別名「軍艦島」とはよく言ったもので、荒波が打ちつけていてまさに軍艦が浮いている様に見える。













島原半島に出て雲仙普賢岳を見てきた。
この少し下の方に集落があったそうだが、火砕流が押し寄せたため集団移転して今は原野と化していた。













火砕流からの熱風により破壊された小学校がそのまま残っていた。















島原城下の武家屋敷跡の町並み。
見事な石塀が残っている。
町並み以外にも注意して見てると畑などに、意外と立派な石垣があちこちに見られる。
火山灰質の土壌なので、流失を防ぐために必要だったのかもしれない。











諫早湾の干拓堤防。
堤防の上は道路があって、対岸に渡る近道になってる。
外海側にボラが大量に泳いでいたのに驚いた。













長崎の町の真中に文明堂の本店を見つけた。
ぐぐってみたら「文明堂」と名の付く会社は沢山あって、どれも大本はこの店の出らしい。暖簾分けした支店が今では別々の会社になってしまってる様だ。(なんだかややこしいw)












平和公園をちょっと見てきた。
むかし修学旅行で来たが、ここ以外は長崎の印象はほとんど残ってなかった。
長崎市街は起伏の大きい地形で、ちょうど横須賀に似た感じがする。
この場所に原爆が投下された理由がいまいち分らなかったが、帰ってからぐぐってみてなんとなく分った・・・









佐世保港の造船所をのぞいてきた。
ドックがいくつも並び、巨大なクレーンが動いてる様は壮観だ。














石積みの小さなアーチ橋があった。
九州各地では、この様な石積みの建築物をよく見る。火山が多いから石材が豊富だったのだろうか?
大した技術である。特殊鋼もない昔に、石を加工する事は大変な作業だったのではなかろうか。












佐賀の海岸線沿いで巨大な廃墟を見つけた。
釣りをしている人に聞いたら「石炭の積み出し港の跡だって聞いてる」との事だったが、後でぐぐってみたら、どうやら造船所の跡だったらしい。













帰りは途中まで下道で日本海側を通ってきた。
本州最西端は下関の市街から、ちょっと北に離れた所にあった。
晴れていたが黄沙が酷く、いまいち眺めはよくなかった。
崖っぷちの高い場所だが、そのすぐ下にはゴミ処分施設があって、巨大な埋め立て場になっていた。










島根に出たところで石見銀山に寄ってみようと思ったが、えらい混みかたで挫折した・・・
山中を走り回っていたら、いつの間にか安来の近くまで 来ていた。
たまたま金屋子神社を見つけたので、お参りしてきた。
鉄の神様と聞いていたが、その総本山らしい。結構な山里の奥にあった。
あまり大きくはないが、総欅造りの立派な御社だ。
参道には近くで出土した、たたら製鉄の巨大なケラが展示?してあった。







折角安来に来たので、日立安来の工場を見てきた。
巨大な工場だが、高炉や石炭・鉱石ヤードがないので、製鉄所から比べれば規模は小さい。
すぐ近くの「和鋼博物館」を見学したかったが、すでに閉館時間をすぎていた・・・残念












知らなかったけど、鳥取県ってえらく東西に長い県なんだな・・・
米子に入っても鳥取まで80数kmとか標識にあって驚いたw
砂丘に寄ってみた。だだっ広い砂山が広がり壮観だ。砂山を歩き回っていると、車を止めた駐車場が何処だったか分らなくなって焦ったw










カーナビを見たら、余部橋梁が近かったので見てきた。
旧鉄橋はほとんど撤去されて、新しくコンクリート製の橋に変わっていた。
えらく高くて長い鉄橋を100年近くも使っていたというから驚く。











天橋立の股のぞき発祥の地らしい・・・
結構細い山道の峠にあった。
昔の人は妙な事を考えたもんだなw














舞鶴の海上自衛隊基地が一般公開していたので見学した。
イージス艦や護衛艦が停泊していた。
来年退役する護衛艦が約30年経っているらしいが、外観からは錆なども見られずとても手入れがいいのに感心した。
港の対岸ではイージス艦?が艤装中だった。










舞鶴基地内のレンガ建造物。
かなり古いものなのだろうか。使われている様子はないが、立派な作りの建物だ。
今この様な建物を作ろうと思ったら、コストがかかりすぎて出来ないだろうな。(耐震問題もあってだめか・・・)



この後、福井の敦賀で高速に乗った。北陸道で新潟周りで埼玉に帰ってきた。
海岸線沿いをひたすら辿るのも結構面白い。日本がどういう形をしてるかよく分るw

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