鉄工ヤスリでナイフを作る。必要なのは、手間と時間と根気と努力・・・ 自作ナイフなんて物好きのやる事だなぁ・・・

2014年5月30日金曜日

そんな名前なのか・・・

昨日何気なく見てたテレビで、ファイバースペーサの本当の商品名?をはじめて知った。
バルカナイズドファイバーというらしい。
その昔電気(電子?)屋やってたが、その時は絶縁材としてよく見た。
熔接面もこれで出来てたな。
ぐぐって見たら100年ほど前からあるらしい。

自分は実用のナイフにはあまりファイバースペーサーは使わない。
ハンドル材の隙間を誤魔化すみたいな感じもするし、繊維質なので水を吸う可能性(というか実際あるらしい)があるので、実用するナイフにはあまり使わない様にしている。
まあそれでも緩衝材として、伸び縮みする可能性のあるハンドル材に使うにはいいと思う。

という訳で、ハンドル材に使うのは久しぶりだな・・・w
とりあえずマイカルタに貼り付ける。
平面を出す。
使ったスペーサーは1mm厚で、ちょっと厚くて野暮ったいので少し削り込んでおく。

これを使うナイフは訳あって見せられないw
たまにはあんこも。
あんこは人相悪いな・・・
もうちょっと愛想よくしろw

2014年5月28日水曜日

まだ色々と・・・

 SPGⅡの3.5inドロップ。
ハンドルとタングの研磨は2500番まで終わった。

 あとはマザーズのコンパウンドを使ってひたすら磨く。
マイカルタは手間が掛からなくていいw
ヒルトの角はよく磨いて適度にダラしておく。
ある程度ダレてないと、シースを削ってしまうので駄目だ。
羽布使えばあっという間にできるのだろうけど、毎晩ちまちまと手で磨く。丹精込めて作るのさ~w
 サブヒルトファイターが熱処理から帰ってきた。
ATS34だがCRMO7の条件で処理してもらった。

何が違うかって?
普通に焼けるのさ~w (色が違うでしょ?)
マトリックスアイダのATS34の熱処理は一味違う。
実用に使うのはとてもいいのだが、実用でないナイフなら「普通」の処理でいい訳だ。

用途によっては実用でもこの処理もいいかもしれない。そのうち試してみよう・・・
ドロップが一段落したので、4.5incのブーツもぼちぼち始めてみる。
3.5㎜厚のATS34で作る。
これは実用でちゃんと切れるナイフにしたい。
はたして上手くいくか・・・?
おまけ。
ヌコはいいね~

2014年5月24日土曜日

まだまだ続く・・・

ここ何日かのをまとめる。

3.5incドロップのハンドル整形。残すところを残して少しずつ削る。
荒削り終了。
ハンドルの研磨始め。
ブレードを磨いたペーパーを使って、340番→600番→1000番→2500番と磨いてく。
とりあえず340番終わり。

全貌が見えてきた。
本物?の93%縮尺。この絶妙な大きさがいいw
こっちはサブヒルトファイター。
ヒルトの前面を磨く。変な形で磨きにくい・・・
くっ付けてピン穴あける。
ヒルトとタングの接続部を削り込む。

やっと熱処理に出せるだな・・・
おまけ。
桶に収まる工場長w

2014年5月18日日曜日

削ってる?

サブヒルトファイターのヒルトを加工。
へんちくりんな形してて、めんどくさいだな・・・
今度彫ってもらう図柄の相談しに、星山さんちに行ってきた。
珍しくナイフ作ってたw

例によって業務連絡を頼まれた。
ジッポーに彫ってあった。
銀製らしい。偉く重厚だ。新品ではなく使ってる物みたいだ。
梨地の加工がなかなか面倒だったらしい。

こっちは新品だった。
真鍮にクロームメッキか。彫った部分が地の真鍮が出ていい感じだ。
反対側は蝶の柄。
真鍮だが表面のクロームが硬くて、意外と彫るのに手間がかかるらしい。
ジッポーの彫刻もなかなかいいねw
なんか面白いナイフがあった。
シースナイフだが、インターフレームのフォルダーみたいなハンドルが面白い。
なるほどこういうのに彫るのもいいな。
いいもの見れたw

2014年5月17日土曜日

こっちも地道に・・・

ヒルトが付いた3.5incドロップの方も、地道に作業は進んでます。これもここ何日かをまとめとく。

先ずはハンドルの用意。
使うのはブラックリネンマイカルタ。
平面を出しておく。意外と面が歪んでいる。
ヒルトの傾斜にあわせて端面を切る。
前後を平行にしておく。
タングのテーパーにあわせて端面を整形。

片面づつ接着。
穴あけ。















基準面を作るために等高線を罫書く。

ファスナーボルトとソングホールパイプを付ける。
これの接着剤はエポキシを使う。
冬場なら瞬間接着剤でもいけるが、湿度が出てくると間に合わなくなるw
基準面を削りだす。
縞模様が出るから、これを頼りに整形すると対称に作りやすい。
逆に言うと対称に出来てないと縞模様でばれてしまうので誤魔化しがきかない。
不思議なもので、スタッグみたいに左右対称でないのが当たり前のハンドルは使っていて気にならないが、マイカルタの様な左右対称になってる事が当たり前のハンドルは、対称になってないと気になって使いにくいw
おまけ。
ヌコもとろける季節になってきたねw

2014年5月15日木曜日

ドナドナされてた

 前を走ってるトラックを何気に見たら、ガラクタの上にアラジンのブルーフレームが乗っかっているのが見えた。粗大ゴミの回収屋さんらしい。
しばらく着いて行ったら、道のわきのスクラップ屋に入って行った。とっさにこっちも入って行って、トラックのおっちゃんに「そのストーブ捨てるんなら、2000円で売ってもらえないだろか?」と聞いてみた。
「どうしようかな~、形が気に入ったから持って帰ろうと思ったんだけど・・・まあいいか、持ってきなw」と言うので、ありがとうございます!と、2000円渡して貰ってきたw

掃除しながら各部を点検。
それほど使い込んだ形跡はない。欠品してるのは、耐震装置のカバーのネジと足に付いてる水平儀ぐらいか。
94年製のラベルが付いているから、ちょうど20年前の物なのだろう。
うちには91年に買った緑色のがあるが、作りは全く同じみたいだが、販売会社の名前が違っていた。
芯は交換する必要があるか?と思っていたが、見るとまだ使えそうだ。
ブルーフレームは芯が綿の織物で出来ているので、燃焼中に微妙に少しづつ燃えて消耗する。
芯の先は定期的にメンテナンスする必要がある。
そのためにはこの治具が必要になる。
さすがにこれは付いてなかったので、うちのブルーフレームの物を使う。
芯を繰り出して、こんな具合に治具を回転させて芯の先を整形する。
さっそく試運転。
まだちゃんと使えるじゃん!2000円は安かったw

石油ストーブというと、最近はファンヒーターが主流になってしまった。便利さや安全性からいったら、断然ファンヒーターの方がいいだろう。
しかし電気も要らずに使えて、構造がシンプルで故障も少ないブルーフレームも捨てたもんじゃない。
多少の不便さはあるが、雰囲気を楽しむのも悪くない。

今度の冬は事務所で使ってみよう。
いいものは長く使えていいだな・・・


2014年5月14日水曜日

実は面白そうだ・・・

今月は珍しくナイフマガジンを買った。(榊原さんの記事があったからだった・・・)
武生特殊鋼材の特集でコアレスの紹介があった。

自分はコアレスを誤解をしていた様だ。
2種類の鋼材が熱処理した後に硬さの違いが出て、鋸刃効果が出るのかと思っていたが、どうも違う様だ。
VG10とVG2の2種類の積層らしい。

昨年の鍛造部会の展示会で1枚買っていた。
買ったはいいが、VG10 とVG1の積層だと思っていたので、それだと組織からして自分の使い方には合わないとも考えていた。

VG10の問題点は一次炭化物(共晶炭化物)がある事だ。
イメージとしては細かい炭化物(二次炭化物)が分散してる中に、所々巨大な炭化物(一次炭化物)がゴロゴロ入ってる感じ。
VG2はCとCrの含有量からして、一次炭化物が少ない(もしくはほとんどない?)鋼材の様だ。

いくつか知りたい事があって武生に電話して聞いてみた。
買ったコアレスは約3mm厚だが、層数は70層なんだそうな。実際は工程の途中で磨くので、若干層数は減っているらしい。
3mmで70層だとしても、1層あたり40μm程度か。積層する元の鋼材は無論ペラペラに薄い物を貼り合わす訳ではないので、相当の圧延比になりそうだ。実際その事を聞いたら、かなり元の大きさは大きい物を圧延しているらしい。
このぐらいの圧延を掛けるとVG10の一次炭化物も粉砕されて、かなり細かくなるらしい。詳しい粒度が聞けなかったが、二次炭化物と遜色ない程度の大きさにはなっているとの事だ。

VG10とVG2の積層にしたのは、単に模様出しに適していたかららしい。
詳しくは聞かなかったが、ひょっとしたら低炭素含有の鋼材との積層がいいのかもしれない。
圧延の工程で高炭素の側から低炭素の側へ炭素は拡散が起こる。H工業のカタヤキさんに聞いたが、積層鋼は焼入れの時に芯金の炭素が皮金に拡散して、硬さが出なくなる事があるそうだ。
VG10の一次炭化物は余分な炭素量のためにあるともいえるので、拡散は一次炭化物の細粒化に、VG2の層は拡散してきた炭素により、熱処理時に硬さを得るのに役立つと思われる。
おそらく積層したVG10とVG2の層では、さほどの硬さの違いはないのではなかろうか。
若干耐磨耗性の違いはあるかもしれないが、思ったほど鋸刃効果は出ないと思われる。
それよりも炭化物と組織の微細化が最大の利点ではないだろうか。

買ったはいいが大して興味を持てないでいたのだが、よくよく考えると面白そうな鋼材だ。
溶製鋼の一次炭化物が何処まで細かく出来るかに興味があった。
単に巨大なインゴットを鍛錬整形するよりは有効な手段かもしれない。ちょうど折り返し鍛錬とやってる事は同じだ。
実際いいのかどうかは使ってみないと分からない。
3incぐらいのセミスキナーでも作って使ってみるか・・・


2014年5月13日火曜日

地道に進んでます・・・

サブヒルトファイターはどうしてたかって?
ヒルト作るのが面倒でしばらく放置プレイだったが、少しづつ作っていたのをまとめてうpする。

ブレードは600番まで磨いてある。
あとはヒルトが出来れば熱処理に出せていたのだが・・・
ヒルトはニッケルシルバーを使う。
最近10mm厚の板材を入手した。
どうも快削材ではない様だ。

ダイヤ砥石で基準の面を出しておく。
罫書線を入れる。これが肝心。
正確な罫書線が正確な加工の基本だ。
ドリルで穴あけ。
結構粘る。やっぱり快削材ではなさそうだ。
ヤスリ出地道に削る。
ヤスリで削る分には、それほど加工しにくいという事はない。
ヤスリを駆使して加工。
メイン側は面倒だな・・・
サブヒルトも地道に削る。
こっちの方が作りやすいな・・・
調整を繰り返して、やっと装着できた。
もうちょっとだな・・・

2014年5月9日金曜日

長~いの

 長いシースが出来上がった。

 約9incのブレードの長さ。今まだ作った中では一番長いかもしれない。
中身は訳あって見せられないw

牛が生きてた時の傷があったりで、ちっと今一な仕上がりだが、実用で使うのだからまあいいかw
今回初めて使ったケブラーの糸だが、ちょっと細いか?と思ったが、ちょうどよく沈んで案外いい感じだ。
亜麻糸もいいが、ケブラーもなかなかいいな・・・悩むw

さてこのナイフ(なのか?)実際使えるのか分からないが、活躍してくれる事を祈る・・・w

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