鉄工ヤスリでナイフを作る。必要なのは、手間と時間と根気と努力・・・ 自作ナイフなんて物好きのやる事だなぁ・・・

2017年10月31日火曜日

シースもやっとく

 ちょっとだけシースを進めておく。
折り返しの溝切る。
革の厚みの2/3ぐらいの深さまで彫る。
中川さんから聞いたが、革の強度の7~8割は銀面にあるんだそうだ。
 ベルトループの折り返しの部分の銀面を漉く。
折り返してしわになる部分を取ってしまう感じ。
しわになる部分は強度には寄与しないから、漉いてしまってもいい訳だ。
とりあえずベルトループの縫い代部分を接着。
今日はここまで・・・

2017年10月27日金曜日

組織に問題


削り込んでみたが、やっぱりパリパリ刃こぼれする。
やけになって金床に叩いてみたら、バリバリと刃先が崩れる。
延性がなく脆性破壊している。
単に硬いのではなく組織が粗く脆いみたいだ。
熱処理なのか、その前の鍛造に問題があるのか・・・
まあしょうがないなw

2017年10月25日水曜日

実際とはズレがある

図は前にも書いた事があったと思うが、いわゆる鉄の状態図ってやつ。
純鉄に含有炭素量を変えて、温度によって組織変化がどうなってるのかを表している。
詳しい原理を必ずしも知る必要はないが、見方を知っておくと非常に便利だ。言ってみりゃ地図みたいなもの。
但し状態図は平衡状態という、温度変化が非常にゆっくりな条件で示されている。

炭素量0.8%以上の過共析鋼の場合焼入れ温度はA1線の少し上で、Acm線を越えない範囲で焼き入れすべきだ。
しかしこれをそのまま例えば日立の白紙の焼入れに当てはめると、白紙の焼入れ条件は微妙に高すぎる事になってしまう。(保持時間がちょっと長いが参考になる資料があった http://www.iri.pref.niigata.jp/26new05.html 750℃だとオーステナイトになりきれずフェライトが残ってる。A1線は750℃よりさらに上にあるって事になる)
なんでかって言ったら、先ず白紙の様な実際の炭素鋼はSiやMnといった元素を含んでいる事とがあげられる。含有元素にCrなどが入るとさらに温度が高い方にズレる。
それと実際の炉での加熱は平衡状態とはかけ離れるので、状態図とはズレができてしまう。平衡状態でない場合変態温度は、加熱の場合高くなり冷却では低くなる。

焼入れ温度をAcm線越えてオーステナイト単相の領域まで持って行ってしまうと、炭化物が全て基地に溶け込みピン止め効果が効かなくなって、基地(オーステナイト相)が粗大化してしまう。
過共析鋼の場合A1線よりちょっと上まで加熱すれば十分な炭素量(0.8%以上)が固溶するので、焼入れしても十分なな硬さは得られる。
それより温度を高めてAcmを超えないににしても、必要以上に炭素を固溶させて焼入れすると、今度は残留オーステナイトが増えて十分な硬さが得られなくなる。

実際と状態図にはズレがある。
これを言って理論と実際は違うから役に立たないんだとするのは大きな間違いだ。
実際とのズレの原因を知り理論を使えばいい。ズレがあっても傾向はほとんど理論通りになるはずだ。




 放置プレイになってたjkgの鍛造教室で作ったナイフを削ってみた。
焼きが入ってるとベルトグラインダーでも削るのめんどくせえな・・・

研いでみた。
ダイヤの荒砥の時点でポロポロきた。
こりゃ硬すぎるし脆すぎだw
もうちっと削り込んでみるか・・・

2017年10月24日火曜日

戻ってきた

 包丁職人やってる友人の淡紅藤さんから貰ったVG10の切れ端を引っぱり出してきた。
今度の東京off会の景品にペーパーナイフでも作ってみよう。

適当に削っちゃう~

 こんな感じでいいか?
槌目を平にならしたかったが、元2㎜程度しか厚さがなく、削るとペラペラになるのでやめた・・・
焼きが入ってなくてもいい様な気もするが、一応熱処理にマトリックスアイダに出してきた。

 マトリックスアイダに行ったついでで、今年のJKGのコンテストに出していたファイターを受け取って来た。
しかし今年も何も受賞できずw

ブレード長150㎜、全長276㎜、4㎜厚のATS34。
ハンドルはブラックリネンマイカルタでヒルトはニッケルシルバー。
 6incだとホローグラインドなら6㎜ぐらいの厚さで作るんだろうか。
フラットグラインドだと、なるべく薄くしたいので4㎜の鋼材を使った。薄い鋼材でいかに鎬のラインを際立たせるかが作っていて面白い。










2年ほど前から作りはじめていて、ブレードは昨年には出来上がっていた。ハンドルの整形だけやらずに、なんとなく1年ほど放置していた。
ハンドル整形した頃にはバーキングがあったのだが、あえて使わずこれは手ですべて削った。
縁あって機械をいくつか手に入れる事ができ、今年に入ってから少しづつ使っているが、このファイターは完全手作業で削った最後のナイフになりそうだ。
コンテストは寸評を頂けるのがありがたい。これが楽しみで毎年応募しているといってもいい。
しかし突っ込みどころはいくつかあったはずなのに、改善提案が特になしというのが拍子抜けした・・・まあ今年は応募作品が多かったから仕方がないか。

JKGのショーは日曜に見に行ったが、時間がちょっと遅かったので、コンテストの作品を見る前に片付が始まってしまって、今年はよく見れなかったのが残念・・・

あひるさんと同じファイター作って交換しようって事で作ったものだった。
今年出来上がった1本目だった事もあり、コンテストに出すものなかったので、あひるさんに了承貰って出させてもらった。
しかし今年はそのあひるさんが優秀賞を受賞したのが嬉しいw
あひるさん、おめでと~

2017年10月17日火曜日

もうちょっと

ちっと訳あって今日は工場でハンドル磨き。
まだもうちょっと掛かりそうだな・・・

2017年10月16日月曜日

地道に・・・

ハンドル磨きは続く。
タング磨くの厄介だな。
地道にやっていこう・・・


2017年10月15日日曜日

あと一ヶ月で始まるぞ~

 久しぶりに射撃に行ってきた。今度の猟期から鉄砲持つ猟仲間を連れて行った。
猟期まであと一ヶ月しかない。
この先もう射撃に行けるか分からないので、ちょうどいいタイミングだった。
しかし雨が降っていて、標的ヘロヘロになってきて困ったw

 膝撃ちで50mやってみる。
12番レミントン870で弾はレッドバードの射撃用。
1点の円で約33㎝、黒丸が約20㎝。
銃身熱くならない様にゆっくり10発撃った。
オープンサイトでやってるが、照星が50m先の黒丸と同じ大きさに見えるw
それなりにまとまったが、ちょっと左に寄っている。
以前から委託で撃ってもやや左に寄っていた。


左寄りがやっぱり気になる。どうしようか迷ったが照門を調整してみた。
10発撃ってみた。
なんとなく中心に寄ったと思うが、どうもまとまりが悪くなった・・・多分集中力が下がってきたからだと思う。
オープンサイトだから、あまり細かい事気にしていても仕方がない。まあこんなもんでいいかw
猟期までにあと一回ぐらい練習に行きたいが、ちっと微妙だな・・・


2017年10月14日土曜日

使えば分かるか

 RWL34のドロップに刃付けした。
ちょっと硬いだな。まあ研ぎにくくはない。
癖はなくていい感じだ。

 とりあえず2本のうち1本出来上がり。
ブレード長90㎜、全長207mm。
リカッソで3.3㎜の厚さがあるが、背側を削り抜いてブレードは実質2.7㎜厚にしてある。
フラットグラインドの3.5incなら、ブレード厚は3㎜程度で十分だと思えてきた。

 肝心なところは今までと同じ様に手で削っているので、機械を使っても作風は変わらなかった。
大分楽に作れる様になったが、効率はそれほど上がってはいない。
今年完成したナイフはこれで2本目だった。


鹿角の模様を残すべきか悩んだが、思い切って削ってしまってよかった。
ぷっすっと刺したハンドル構造は中心がはっきりしないのでやりづらいが、割り切ってやれば面白く削れる。

所々模様が僅かに残って、かろうじて鹿角だった事が分かる。
多分水との親和性があるからなんだろうけど、ツルツルに磨いていても手によく馴染んで滑る事はない。
下手に合成樹脂を浸み込ませないで、オイルフィニッシュにしているのもいいのかもしれない。

自分は鹿猪猟には3.5incで十分だと思ってる。
今度の猟期はこれを使ってみるつもり。

RWL34の高温焼き戻しだったが、ブレードをマスキングテープで養生してしばらく置いていたら、表面にポツポツと小さな点状の腐食が出来た。
今までそんな事は起きた事がないが、8月後半から9月頭に天気が悪い時期があったので、湿度が影響したのかもしれない。
磨き直すか悩んだが、ピンホールの様な深さでないとはいえ、面倒だしどうせ自分で使うのでやめた。
何故腐食したかははっきりしないが、ひょっとすると高温焼き戻しなので耐食性に不利なのかもしれない。
まあこの辺は実際使ってみればはっきりする。

シース4つ分切り出した。

セミスキナーのハンドルを磨く。
バーキング使いこなせると楽なのかもしれないが、この方がベルトの種類必要ないし粉塵気にする事も無くていいか・・・w

2017年10月13日金曜日

慣れるまで

 もう一本もハンドル削った。
バーキングで荒削りやって、細かいところはヤスリで削った。
もうちょっとバーキングで削れるといいのだが、どうにもまだ勝手が分かってないので難しい。
少しずつ慣れていくしかないか・・・

今日は朝から雨が降って寒かった。
朝顔咲いてた。
もう秋だよな・・・

2017年10月12日木曜日

偉大な力

 少しずつ面取りしていく。
削れるの速くて楽でいいが、どうも勝手が今一まだ分からない・・・
 細かい所は今まで通りヤスリで・・・
この方が早いかw

なんとなく形になった。
やり方分かればもっと早く出来そうだな。
機械の力は偉大だw

2017年10月11日水曜日

あと一ヶ月

ハンドルの成型はじめる。
先ずは余分をコンターで切っちゃう。

 前側のテーパー面を作る。
ヒルト前端と前側のボルトの模様の出方を目印に削る。

 くびれは5incのホイールで。
後ろ側のボルトを目印にする。

基準になる面が出来た。
ヤスリと塩ビパイプ駆使して手で削ってた時はえらく時間掛けてたが、機械を使うと楽でいいな・・・
今日はここまで~

毎年恒例の刀剣ナイフoff会は来月11日に開催するそうだ。
詳しくは片山さんのブログを見てちょ。
ここ数年、刀剣ブームで刀剣部門の勢いいいが、ナイフ部門も頑張っていきたい。
ナイフ自作してる人やコレクターの参加が増えてくれる事を期待しますw

2017年10月10日火曜日

秋晴れ

 天気がいいからシースを乾燥中。



 セミスキナーの続き。
放置プレーになってたセミスキナーもついでだから一緒にやっちゃう。

 ラブレスボルトの段付き穴をあける。
想定したハンドル厚から深さを割り出す。


ラブレスボルトのネジの注意点。
マイナスの溝切りのバリが付いている。
これがあるとコマとの密着が悪くなる可能性があるので取っておく。







ボルトとコマとソングホールパイプにブラスト掛けておく。



接着剤塗ってボルトを留める。
コマを先に押し込んでからボルトをねじ込む。
今日はここまで・・・


休み中に関の刃物祭に行ってきた。
土曜の朝出て、関に着いたのは昼頃だった。
先ずはセトカトラリーに行ってみた。
ナイフの材料を倉庫で物色させてもらったが、あまり品数がなかった・・・
このところ仕入れに行ってなかったので品薄になってるとの事。
ハンドル材を買ってきた。
展示してあったラブレスの象牙ハンドルのセットナイフを手に取って見せてもらった。
550万なんてえらい値段が付いているが、売る気がないんでしょw
これが見れただけでも来た甲斐があった。

 服部刃物にも行ってみた。
去年カーショウのナイフが3500円で売ってたので、また有ったら買おうと思ってたら、今年は1万円になってた・・・orz
折角来たのでカーショウの細身のフィレナイフを1000円で買ってきた。解体小屋で使ってみよう。

山秀行った後に市役所の駐車場に車を置いて、シャトルバスで本町の刃物祭の会場に行ってみた。
えらい人の数だ。
売店は刃物屋さん6に対して飲食の売店が4の割合な感じ?
その昔よりは規模がやや小さくなったそうだが、それでも結構な賑いだ。
売店回ってたらくたびれたので、この日はアピセのナイフショーに行くのやめて温泉に行ってしまった。
昨年は公園の駐車場で車を止めて寝ていたら職質されてしまったので、今回は道の駅で泊まったw



次の日はいつものフェザーの駐車場に車を置いて、Gサカイまでぶらぶら歩いて行く。



 途中でコスモスの花に日本蜜蜂が集っているのを見つけた。
天気がよく日差しが眩しい。

 Gサカイに着いた。
カスタムメーカーや材料やさんも店を出していて結構面白い。
今年はF工房の渡辺さんが無可動銃を持ってきていて面白かったw

 Gサカイから送迎バスでアピセへ。
先ずは隔離部屋?から。
今年は武生の鋼材が妙に安く売っていた。
いつもこれぐらいの値段で買えるといいんだけどな・・・

本会場?
日本最大規模のナイフショーとあって、出展ナイフメーカーの数は多いい。
東京のショーとまた違った顔ぶれのメーカーが見れて面白い。
しかし相変わらずカスタムメーカーのテーブルは小さいだな・・・


 伝承館行ってみた。
何故かスターウォーズの特別展示があった。
なんじゃこりゃ・・・?
もっと変なのはあずきバーの日本刀なんてのもあっただな・・・刀剣業界どうなってんだ?

伝承館にはナイフの展示もあるんだな。
ラブレスのドロップいいな・・・

夕方からは恒例の河原でoff会。
今年は参加者多かっただな。
参加の皆さん、お疲れさんです~

高速のSAで車中泊して、翌日は猟場に寄ってみた。
天気がえらくよく、山歩きには気持ちがいい。
まだ下草もあり木々の葉も茂って、いつも見慣れてる冬の景色とは違ってちょっと新鮮。
獲物の足跡は沢山あるが、新しいのか古いのか判然としない。
時折気配がして足を止めると、目の前数十mを鹿が横切ったりもした。
猟期中に聞く警戒音と違った鹿の鳴き声を聞いた。縄張りを誇示する雄鹿何だろうか。そんなのを聞くのも初めてだった。

角付きの頭蓋骨を見つけた。
中くらいの大きさだが三段になってる。
いい具合に白骨化しているので、ハンドル材にちょうどいい。
頭蓋骨はいらないので角だけ切って持って帰った。
いい物拾ったw

リスは警戒心が薄いんだな。
かなり近づいても逃げていかない。
真冬に見る奴はもっと毛むくじゃらだけど同じ奴なんか?
猟場の辺りはまだそれほど紅葉してなかった。
これよりもっと上の方は少し紅葉していたが、今年はちっと遅いのかもしれない。
猟期もあと一ヶ月で始まるな・・・

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