鉄工ヤスリでナイフを作る。必要なのは、手間と時間と根気と努力・・・ 自作ナイフなんて物好きのやる事だなぁ・・・

2007年12月30日日曜日

今年の収穫?

明日はもう大晦日。もう2007年も終わりか・・・
今年のナイフ作りでの最大の思い出は、JKGのコンテストで賞をもらった事。と言っても最下賞で、今年は応募作品が少なかったので、”棚からぼた餅”的なオマケでもらった様なものだが・・・
とは言えこの様なものをもらったのは、その昔模型店のプラモデルのコンテストで賞をもらって以来だったから正直嬉しいものだ。
さらに上の賞がもらえる様になりたいものだが、なかなか難しい。まだまだ修行?がたりないか・・・

2007年12月23日日曜日

汎用ナイフ その10

ハンドル材を削りはじめる前に、ヒルトの端面に保護のためネジロック剤を塗布する。あとで燃料用のアルコール(メチルアルコール)で落とすことが出来る。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

まずは基準になる面を削り出す。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
基準面が出来たら、ピンとソングホールパイプを付ける。接着剤を塗布してから通してから軽くかしめる。あまり強くかしめるとハンドル材が割れるので注意。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ハンドル前端のテーパー部も削りだして、基準面の出来上がり。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
基準面を元に、徐々に角を取ってハンドルの形にしていく。左右の対象性に注意する事。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
荒削り終了。
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
桐油を塗布する。 何日かかけて塗っては乾かす事を繰返す。こうして水が染みない状態にしてから、耐水ペーパーで水研ぎして仕上げをする。
ペーパーの空研ぎだと研削力が安定しないので、ヒルトとハンドル材の継目に段が出来やすい。(ハンドル材の方が柔らかいので余計に削れるから。)






2007年12月21日金曜日

キッチンナイフ その5

反ってしまって、いまいちやる気がなくなってたけど・・・
磨くのが面倒になったので、サンドブラストを掛けてみる事にした。
自作のブラストキャビネットがある(あった?)のだが、使い勝手が悪くて使えない・・・そこでペール缶を使ってみた。
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 

 
 

ペール缶の蓋をして口穴にブラスターを突っ込んで噴いてみたが、中が見えないのでいまいち作業性が悪い・・・結局蓋を取っ払って半分開放状態で噴いた。物凄い砂嵐。夕暮れ後の暗闇だったからよかったが、昼間やったら顰蹙だ・・・
使ったメディアは使古しのアルミナ。(何番だったかな?)
ブラスト中はメディアが加工物にあたると発熱するらしく、暗闇でブラストしてるとほんのり光る。どの程度発熱するのかは分らないが、鋼材に影響ないのだろうか?。極表面だけなので問題ない?
 
 
 


ブラスト終了。
いい具合にタクティカル風になった?

2007年12月16日日曜日

汎用ナイフ その9

今回はハンドルの取付け。
まずはタングの溝切り。
あまりお勧めできるやり方ではないが、エンドミルをボール盤に付けてテーブルに固定した板に沿わせて溝を掘る。エンドミルは中古工具を買った時におまけでもらったボロ。
ボール盤は軸に直角方向の力には弱いので、本来はこの様な使い方はするべきでないが、もともとボロの中古品なので気にせず使ってる。
最近は安い中国製のボール盤がホームセンターで売っているが、テーブルにガタがあったり剛性が低かったりであまり良い物はない様だ。それよりも、中古機械屋さんで古い日本製の物を探した方が、安くてよい物が手に入ると思う。



ヒルトとの接する面を削るために、角度を割出して罫書く。
ハンドルの後端の側も同じ角度で削っておく。(ハンドル接着時に万力に挟むため。)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ヒルトとの接触面を仕上る。隙間が出来ない様に、仮組みを繰返して慎重に行う。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ハンドルの片側を接着する。シンナーで接着面を脱脂しておく。
万力でヒルトとハンドル後端を挟んで、隙間が出来ない様に固定する。
接着は瞬間接着剤を使ってる。粘度が低いから接着面の隙間が目立たなくていい。接着強度も十分だ。特に木材同士の接着にはいいので、コンシールドには打って付け。
 
 
 
 
 
 
 
 
もう片方のハンドルを接着する前に、ピン穴をあける。(これを忘れると隠しピン仕様になっちゃう?)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
もう片側のハンドルを接着してピン穴をあけたら、外形を罫書いて電動糸鋸で切出す。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
外形を仕上る。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ソングホールをあける。
いきなりあけると割れる事があるので、細いドリルで下穴をあけてからやった方がいい。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ハンドルの厚みを割出すための罫書線を入れる。
この線をもとに厚さ方向を削る。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
今日はここまで。
寒くて気合が入らんから、なかなか作業が進まねぇ・・・

2007年12月9日日曜日

汎用ナイフ その8

今回はヒルトの取付けとハンドル材の加工。
 
ヒルトを取付ける前に、形状を荒削りしておく。
まずは罫書く。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
前端面の形状が出ていればいいので、大まかに削る。左右の対称性に注意する。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
とりあえず出来上がり。
このモデルは軽作業用途なので、ハンドルは薄めに作る。ヒルト前端はこの様に薄い形状になる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ヒルトを取付ける。
接着剤が十分まわる様に塗布してヒルトを挿入する。
接着剤はエポキシ系の金属用。シンナーで粘度を調整して使ってる。
ロウ付けは雰囲気があっていいが、加熱の影響や酸性フラックスの残留の問題があるので、おいらはやらない。隙間を目立たない様にヒルトを加工すれば、接着剤で十分だと思う。
あのラブレスですら近年はロウ付けでなく接着剤を使ってる。但しラブレスの接着ヒルトは「んん・・・?」的なものがあるが・・・(そこがラブレスらしくていいのかも)
 



ピンを通してかしめる。
十分かしめた後に、はみ出た接着剤を拭取る。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ハンドルは何を使おうか迷ったが、タガヤサンを使う事にした。
まずは切出して板状にする。
ハンドル材はブレイドに取付けた時に木目が左右で揃う様いするため、木片より切出して使う。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
切った面はデコボコ。ヤスリで粗方平らにする。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
平面になる様にペーパーで仕上る。100番の耐水ペーパーを空研ぎで使う。
厚さをそろえておく事。後の加工で重要。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
とりあえず今日はここまで。

2007年12月2日日曜日

汎用ナイフ その7

熱処理から戻ってきた。今回は熱処理後の研磨。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
熱処理前が600番で終わっているので、1000番からはじめる。
1000番→2000番→2500番の順に掛ける。
HMS67は熱処理後も比較的硬さが低い(HRC58ぐらい?)ので研磨しやすい。ATS34によく見られる縞模様も出る事はない。(余談だがCRMO7にもATS34の様な縞模様が僅かに出る。)
 
 
 
 
 
 
 
2500番まで掛けたら、仕上げのヘアラインを入れる。おいらは2500番で入れてる。普通は1200番程度で入れるらしいが、ミラーとヘアラインの中間的な仕上がりになるのでこうしている。
敷いている板に手をそえて、途中で止めないように一気に引く。当板の角を使ってペーパーは面でなく線接触になる様に使う。(当板の平面度と角の直線性が肝心)
リカッソを先に入れて、次にブレイドにラインを入れる。ペーパーの目はなるべく新鮮?な部分を使う事。
 
 
 


ラインを入れ終えたら、コンパウンドで軽く磨く。
こうする事でギラギラ感が落着いて、しっとりした感じになる。あまり磨きすぎるとラインが無くなるので注意。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ブレイドの仕上げが終わり。
次はヒルトとハンドルの取付け。

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