鉄工ヤスリでナイフを作る。必要なのは、手間と時間と根気と努力・・・ 自作ナイフなんて物好きのやる事だなぁ・・・

2007年8月5日日曜日

8incファイター?その12

熱処理した後の酸化皮膜は、錆の発生の原因にになる。タングには細かい傷が有って、この酸化皮膜を完全に落とすのは大変なので、呉の「ラストリムーバー」で処理しとく。水で薄めて湯煎した中に漬ける。酸化皮膜が燐酸皮膜に置換される。何回でも使えるので、使い終わったらペットボトルに入れて保存してる。
 
 
 



 
よく水洗いして処理は終わり。
ハンドル材を接着してしまうから、酸化皮膜が残ったままでも問題はないのかもしれないが、保険のつもりでやっている。
 
 
 
 
 
 
 

 
ハンドル材の接着される面を磨く。
熱処理すると大抵、タングの面は極僅かに歪むが、ハンドル材は押付けて接着するので問題はない。(問題になるほど歪む事はない)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ブレイドを研磨する。
熱処理前は600番までなので、1000番から始める。
1000番の次は2000番で、最後は2500番で終わる。
以前はもっと細かく番手を変えていたが、今は大体2倍づつでやっている。
番手を変えるごとに、斜め→逆斜め→真直ぐ、と磨く方向をかえる。前の研磨傷が完全になくなるまで磨く。
研磨は面全体を、均一に磨く様に注意する。傷がある部分を集中して磨くと、面が歪む原因になる。傷が有ったら傷の深さ分、全体を均一に削る様にする。
ATS34はピンホール状の傷や、圧延方向に縞模様が出る事があるが、これは鋼材としての特長なので、出たらあきらめる。(斜めに板取すると、縞が斜めに出るので、板取は真直ぐに取る事。) 
 


     
ベベルストップの部分は、磨き残しに十分注意する。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
とりあえず2000番まで掛けて、今日は終わり。暑くてたまらん・・・

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