関に行った時に尾上先生に会った。
先生に「ステンレス鋼は熱処理前の加熱は、どの程度まで大丈夫なんでしょうか?」と聞いてみた。
先生は「700℃程度のほんのり赤くなる程度までなら大丈夫」とのお答えだった。
但し700℃でも数十時間とか長時間だと、炭化物や結晶粒が粗大化するが、常識的な時間なら問題ないとの事。
ちょっと実験。
ある程度加熱して空冷したらどうなるんだろうか?
焼きが入ってしまわないか・・・
ちょっと加熱しすぎたか?
鋼材はATS34。
放置プレイ後、ヤスリと金鋸を掛けてみる。
まったく普通に加工できる。焼きが入る様な事はない。
当たり前の事ではあるが、変態点以下の温度なので焼きは入らない。
ステンレス鋼の場合、炭素は合金元素と結びついているので、簡単には地の鉄に溶け込まない。変態点が炭素鋼より高いのはこれが原因だ。おまけに溶け込むのに時間もかかる。
なぜこんな実験をしたかというと、スーパーゴールドⅡを焼きなませば、熱処理での反りを防げるんじゃないかと考えたから。
シャーリングで切った事による内部応力が原因ならば、ある程度効果がある様な気がする。
これとは別の用途では積層鋼の刃紋を入れるのに使えそうだ。
実際赤めて叩けばいいと言う話は聞いていたが、どの程度まで加熱していいかは分からなかった。
ちょっと赤めて、割れない程度に叩いて除冷してやればいいのだろう。
尾上先生は「炭素鋼は素直な性格だが、ステンレス鋼はひねくれ者で、お互いはまったく別の材料だと思った方がいい」とおっしゃっていた。
性格をよく理解して使える様に使ってやればいいわけだ。
いい勉強になったw
鉄工ヤスリでナイフを作る。必要なのは、手間と時間と根気と努力・・・ 自作ナイフなんて物好きのやる事だなぁ・・・
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2 件のコメント:
で、焼きなましてから
焼きに入れて反ったら、
このヒネクレモノメっと
ののしるわけやねw
デ
ステンレス鋼はひねくれてひねくれてどうしょもない奴らしいからな。
なだめすかして使える様に使うのさw
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