3ヶ月間の猟期も今日で終わった。
最後に行ってみたい気もしたが、仕事があったので仕方がない。
ネタもないので、猟に使ったナイフの事でも書いてみる。
去年のJKGの鍛造教室で作った鍛造スキナー。
本部(解体小屋)での解体作業で活躍した。
ブレイド形状はなかなかよかったのだが、ハンドル後端の形状がよくなく、使い勝手がどうも今一だった。握った感じはよかったのだが、実際使ってみると微妙に違和感がある。
落ち角のハンドルは素材としては悪くない。使い込むといい味が出そうだ。
星山さんのエングレーブはちょっと傷だらけになったが、結構耐久性はありそうだ。
白紙2号のブレイドは硬すぎ?で、非常に脆い。荒砥で研ぐとポロポロ崩れてしまう。だましだまし研いで使っていた。
如何せん刃持ちが良くなくだめだった。
おそらく自分の鍛造作業に問題があったのだろう。
そもそも素人が白紙2号を、それも無垢で使う事自体が間違いでないかな・・・加藤さん、もうちょっと使いやすい鋼材でやりましょうよ・・・
8inc暴威ナイフは猟場では常に腰に下げていた。
5mm厚ATS34で、ブレイドベベルは13°弱の角度。
小刃は普通のナイフと同じ様に、概ね30度で研いでいる。鉈の様だが「ナイフ」として作ってある。
木を切り払ったりと鉈代わりに重宝した。
無理くり鹿の大腿骨や脊椎を叩き切ると、サクサク切れて面白い。まあ、刃付けがナイフと同じなので、刃先はそれなりにボロボロになるがw
ただ、ATS34が意外と粘りがあるという事を改めて知る事が出来た。マトリックスアイダのATS34の熱処理はやはりいい。
そもそも鉈みたいな使い方は、あまり考えて作ってなかった。素手で使う分にはいいがいいが、手袋をしているとすっぽ抜けそうになって怖いw
ハンドル後端のボリュームと全体のメリハリがもうちょっと必要だ。
耐久テストのつもりで結構雑に使ってた。
一度崖から落っことしてしまって、瓦礫の中から探すのに大変だった。(山の神様に奉納するとこだったw)
シースは随分ぼろくなったが、まだまだしっかりしてる。意外と革シースでもいけるもんだ。
先端がちょっと尖りすぎてたな。もうちょっとrを大きくしておいた方がいい。
猟期最後の方で投入した3incセミスキナー。
ラブレスは3.5~4incが標準だから、このサイズは相田さんのオリジナルなのだろう。
3mm厚の武生のスーパーゴールドⅡで、エッジはぎりぎりまで薄く作った。爪先で押すとたわむほどだったが、意外と硬さと粘りがあるものだと関心した。研ぎ上げると滑らかな刃が付き、切味はいい。刃持ちもなかなかいい。
色々言われるセミスキナーだが、実際使ってみてそのよさは改めて実感できた。ブレイドとハンドルの大きさが絶妙なのだ。あとエッジカーブとポイント付近の形状もいい。
ニッケルシルバーのフィッティングとアイアンウッドのハンドルは、きれいに磨いてあったのがジャリジャリに小傷だらけになった。
3mm厚のブレイドは一般向けでないかもしれない。自分が使う分にはいいが、荒く使われた場合にはちっと不安がある。3.5mmぐらいで作った方が安全かもしれない。
アイアンウッドのハンドルは概ね耐久性はよさそうだが、もうしばらく使ってみないと分らないな・・・
鉄砲持ってからはじめての猟期だったが、悔しかったり、嬉しかったり、悲しかったりと、思い出深い猟期になった・・・
地元の人達は今日も出猟して、でかい猪と鹿を一頭づつ獲ったそうだ。
今期は猪があまり獲れなかったので、みんな喜んだことだろう。
ベテランナイフメーカーのKさんから電話があった。
亡くなった師匠の事でわざわざ電話をしてくれたのだ。ありがたい事だ。
思いがけず師匠の思い出話ができて嬉しかった。
去年、師匠とKさんとで猟に行ったのは、いい思い出になった。
Kさん、ありがとうございます。また来期に猟に行きましょう・・・
鉄工ヤスリでナイフを作る。必要なのは、手間と時間と根気と努力・・・ 自作ナイフなんて物好きのやる事だなぁ・・・
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2 件のコメント:
初めての猟期、色々な事を体験しましたね!
これも"ものずき"有っての出会いだったり、出来事ですね。来期の猟に向けてステップアップしたナイフ製作、楽しんで下さい。
本当に色々会った猟期でした。
思えばナイフを通じての出会いや出来事ですから、本当に自分でも物好きだよなぁと思いますw
猟も終わって、やっと落ち着いてナイフ作りができるなぁと・・・何作ろうかなw
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