鉄工ヤスリでナイフを作る。必要なのは、手間と時間と根気と努力・・・ 自作ナイフなんて物好きのやる事だなぁ・・・

2014年9月9日火曜日

色々接着

 ヒルトの取り付け。
その前にブレードをコンパウンドで軽く磨いておく。
ヘアラインのギラギラが取れて、落ち着いた感じになる。
各パーツの脱脂をして、接着剤を塗布してヒルトを装着。

ステンレス鋼の焼き戻しは1~2時間と、炭素鋼に比べると時間をかけて行うそうだ。
何故かといえば、合金元素の影響で炭素拡散に時間がかかるからなのだろう。
短時間で出来るのならば、ロウ付けでの加熱はさほど影響ないのかもしれない。
しかし低温ロウとはいえ、ロウの溶融温度は200℃ちょっとある。
母材によく流れるためには、母材の温度はロウの溶融温度より若干高目に加熱する必要がある。
鋼材によって焼き戻し温度は違うが、低いもので160℃程度となっている。
高温焼き戻しならば影響は少ないかもしれないが、低い焼き戻し温度はちょっと不安だ。
それとフラックスの問題もある。中和を念入りにしても、隙間の奥に入ったものは抜けにくい。実際古いナイフでフラックスの影響と思われる腐食のある物をよく見る。
まあ温度の影響にしろ腐食の問題にしろ、工夫次第で何とかなるのかもしれない。
ロウ付けのヒルトは雰囲気あっていいのだが、実用上では水分の侵入がなければいいので、接着剤でも十分だ。
考え方は色々あるのだろうが、自分は接着剤を使っている。

ピンを差し込む。
2本ピンでの固定は、差し込むのに手間取る事がよくある。微妙に穴位置が合わないんだなw
たまに焦るのだが、慌てるとろくな事ないので冷静に・・・
ハンマーで少しづつ叩いてかしめる。
ピンを焼き鈍しておいた方が潰しやすいのだが、ピン自体が柔らかくなり強度が落ちるのでどうなんだろか・・・?

使ってて分かったが、ヒルトの部分は意外と力が掛かってる。
ナイフは完全剛体ではないので結構しなるものだ。
ヒルトはハンドルに押される形になる。
固定は十分にしておいた方が無難だ。

接着剤をふき取る。

 ハンドル何にしよう?と片山さんに聞いたら、グリーンキャンバスマイカルタを御所望。
ちょうど一枚持っていた。
何故か微妙に目が斜めっていた。
基準になる部分なので、目に沿って二つに切る。
 テッパンで平面出し。
今回はスペーサーを入れてみる事にした。
手持ちのスペーサーが微妙に小さかったが、まあいいかw
 ペーパーの表面をさらっておく。
とりあえずマイカルタに接着。

まだ続く・・・

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

スペーサーって、ちぎってみたら同じくらいの厚紙よりちょっと強い程度?なので、
ハンドルの接着剤は強過ぎても、あまり意味はないのかな~と思い始めました。

そう考えると、強さより耐候性や経年劣化しにくいものの方が良いですね。

 HILTS

ものずき さんのコメント...

瞬間接着剤にしろエポキシ接着剤も、強度は十分ですね。
よく聞く話でハンドルを付け替える時、はがそうとするとスペーサーが裂けて取れるそうですね。
家で使ってる包丁を見る限りでは、もう8年ぐらいになりますが、瞬間接着剤でも結構持つ様です。

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