鉄工ヤスリでナイフを作る。必要なのは、手間と時間と根気と努力・・・ 自作ナイフなんて物好きのやる事だなぁ・・・

2015年4月17日金曜日

そういう事か・・・

昨日の記事のコメントにちょっと書いたが、どうやらキャンバスマイカルタの目の方向は逆の様だ。
断面に見える波模様はおそらく横糸で、直線に見えるのは縦糸なんだと思う。
布を織る事を考えてみると、ぴんと張った縦糸の間を、横糸が左右から交互に送り込まれて作られている。布は縦方向より横方向の方が伸縮性がある。横糸が波模様になるのはこのためだと思う。

左の画ブラックキャンバスマイカルタの表面だが、上下方向が縦糸で左右方向が横糸なんだと思う。この状態は横糸が見えているのだと思う。横糸なので左右に細長い点が並んだ模様になってる。
もうちょっと削ると縦糸が出てきて、直線の模様になるのだと思う。



去年作ったサブヒルトファイター。
マトリックスアイダにあったジュニアベアーの型取りと採寸させてもらって作った。
ハンドルの模様が何だか雰囲気が違っていて、ずっと不思議に思っていたのだが、その謎がやっと解けた。
マイカルタの目の方向が縦横逆だったんだな・・・








表面を良く見ると分かる。
おいらの作ったのはハンドル長手方向に、直線の模様が出ている。
2011年2月号のナイフマガジンがあったら10ページを見てほしい。
ラブレスのジュニアベアーはハンドル長手の直角方向に直線の模様が出ている。
ラブレスはハンドル長手方向に、キャンバスの横糸方向になる様に使ってる様だ。
色々画像を見ていると、中には逆方向に使ってるものもある様だが、多くがこの方向で使ってるみたいだ。
この方向で使うとハンドルの背中とお腹側に波模様が出て、等高線の模様に面白味が出やすいみたいだ。
なるほどそんな違いがあったのか・・・この事を教えてくれた、吉川さんに感謝です。
S30Vのインプルーブドドロップは熱処理前の研磨が終わった。
熱処理条件どうするかと考えていたが、ちょうど横山さんからテストピースが帰ってきた。
S30Vって微妙だな・・・どうすっかなw

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

うちにあるキャンバスマイカルタを見てみたら、
ちゃんとこの方向で板取りされていました。

タンキャンバスだけはキャンバスではなく、
オックスフォード織りのように縦横2本づつの平織りでした。

 HILTS

ものずき さんのコメント...

自分の過去に作ったの見てみると、ほとんどが縦糸が長手方向でした・・・orz
タンキャンバスよく見たら、確かに平織なんですね。なんか妙な雰囲気だと不思議に思ってましたw

クロウサギ さんのコメント...

手元のキャンバスマイカルタのナイフを見てみました。
腹背側に波が出ているもの、直線が出ているもの、確かにありますね。
これまで、なぜ違いが出るのかとは思って見てましたが、縦横の違いとは、簡単なことだけど気づかないものですね。

吉川さんのハンドル確かに腹側に波でした。

ものずき さんのコメント...

ベテランの間ではよく知られた事の様ですが、そんなの全然気が付かなかったですw
過去に作った物の画像を見直してみましたが、あの8incのサブヒルトファイターは、残念ながら縦横逆だったみたいですね・・・orz

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