鉄工ヤスリでナイフを作る。必要なのは、手間と時間と根気と努力・・・ 自作ナイフなんて物好きのやる事だなぁ・・・

2016年1月16日土曜日

楽しみ方

熱処理に出していたセミスキナーをマトリックスアイダに取りに行ってきた。
2本とも同じ鋼材のATS34だが、一本はCRMO7の条件で熱処理した。
ATS34もCRMO7も焼き入れ温度は比較的高い温度でないといけない様だ。
どちらもMoを含有しているので、炭化物が固溶するのに温度を高めにする必要がある。Moの炭化物は分解しにくい。
僅か数十度の違いで硬さが十分に出なかったりするから面白い。
ATS34とCRMO7で何が違うっていうと、焼き戻し温度が違う。
CRMO7は硬さ重視の低温焼き戻しで、ATS34は二次硬化する高温焼き戻しなんだそうだ。
ATS34は焼き戻し温度が高い事と、冷却にオイル(冷却液?)に浸けるから酸化被膜がまだらの褐色になる様だ。ATS34の条件は靭性や粘り重視となる。
同じ鋼材だが熱処理条件でかなり違った印象になる。
自分で作って使うには、こういった楽しみ方もあるw

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