仕上げといっても刃を付けただけだが・・・
刃長90㎜、全長200㎜、3.3mm厚を実質2.9㎜に削り抜いてある。
ハンドルは白骨化した鹿角。
模様は全て削ってしまっている。
エポキシを充填してあるが、側面には髄が結構出ている。
これも模様と思えば、案外こんなのもありかもしれない。
普通のフルタング構造から比べるとかなり軽い。重心はヒルトのちょっと後ろぐらいで、普通のモデルとあまり変わらない。
リカーブ気味の頭でっかちなドロップに作った。ドロップって本来こうあるべきなんじゃないかと思えてきた。
但し砥石を使って手で研ぐにはやりにくい。
セミスキナーなんかは刃元からポイントにかけて一気に研げるが、ドロップの場合はやりにくいので刃元とカーブ部からポイントとで二段に分けて研いでる。
まだ乾燥が完全でないのもあるが、ちっとタレが濃すぎた感がある。調整しないといけないな・・・
タレは革の風合いを保つ事を主眼に作ったものだが、油分と蝋分を均一に染込ますので防水性もいい。
微量に入れてる松脂か蜜蝋の抗菌作用か分からないが、カビも生えた事がない。
今年に入って3本目の完成だった。
今使ってるインプルーヴドハンドルの方は高温焼き戻しだったが、今度のは低温焼き戻しで熱処理してある。
RWL34はどちらの条件がいいのか分からないが、使ってみてその違いを確認してみたい。
硬さがちょっと高いので、研いだ感触は結構硬く感じたが研ぎにくい感じはない。
高温焼き戻しは結構靭性が高い事が分かったが、今度のはどの程度なのか楽しみだ。
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