ATS34より僅かに硬い感じがあるが、もっともATS34自体もロットによって生材の硬さはバラつきがあるので、ほとんど変わらないのかもしれない。
概ねヤスリでの加工性はいい。ATS34だといわれれば、わからないかもしれない。
手元の資料だとスーパーゴールドⅡは1.4%C、15.0%Cr、2.8%Mo、2.0%Vとなっている。
一般的にいわれてるATS34の組成と比較すると、僅かにCが多くMoがやや少ない分、Vが2%添加されてる。
Vは炭化物傾向が高いため、Vの大半は炭化物として鋼材中に分布してると思われる。実際資料には組織写真があるが、炭化物はそれほど細かくはない様だがが、大きさは揃っていて均一に分布している。Vによる炭化物は非常に硬いので、耐摩耗性はとてもよさそうだが、量が多すぎないのがいい。
ATS34の欠点は組織中に大きな炭化物が所々にある事だ。実用上は剃刀みたいに研ぎ上げなければ問題ないが、ピンホール状に錆びるのはこれが原因だったりする。
スーパーゴールドⅡは極端な組成でない分、硬すぎたり耐摩耗性がよすぎる事無く、バランス的に自分にとっては理想に近い鋼材ではないかと期待している。
4 件のコメント:
出来てからのお楽しみやねW
デ
そういうこっちゃw
手削りでテーパードタング…。研削痕が美しいうえに方向が渋い。
手元は紙のような薄さ…って、ブレード研削が怖い(^^;)
クランプしてる台は何mmの材料つかってますか?
この後のすり合わせちゃうから、切削痕はこのままは残らないんですわ・・・
固定に使ってるのは、確か6mm厚のss400の鉄板です。転がってたやつで、最初の1本作った頃からずっと使ってます。
コメントを投稿