結局、梅雨は開けたんか?・・・
鉄工ヤスリでナイフを作る。必要なのは、手間と時間と根気と努力・・・ 自作ナイフなんて物好きのやる事だなぁ・・・
2007年7月29日日曜日
シース製作その7(完成)
あまり良い質の革でなかったが、まあまあな出来かな?。
ラブレスポーチタイプのシースは、パーツが少なくシンプルな構造なのだが、カッチリしたものを作ろうと思うと結構難しい。
水抜き穴だが、ポンチで穴をあけないで中子の端に隙間を開けて、水抜き穴に代用する方法もあるが、これだと構造的に弱くなってしまう。
今回初めてHMS67を使ってみた。(端材が安かった)
HMS67は切削と研磨が容易で、CRMO7より若干加工しやすいかもしれない。コンパウンドで磨くだけでもミラーに近くなり、変な縞模様が出る事はない。
研ぎ上げると、とても滑らかな刃が付いた。この点もCRMO7に負けず劣らずと言う感じ。研ぎやすいので包丁に使ってみるのも面白いかも知れない。
おまけ。
このパターンは気に入ってるので、若干サイズを変えたりして、これだけ作った。
どれもブレイド材は、半端物として安く売られてるのを使った。練習には丁度いい。
2007年7月22日日曜日
シース製作その6
おいらはコバに着色はしない。この風合いが好きだ。
革は蛋白質の細かい繊維が絡まって出来ている。
ウェットホーム出来るのは水を含む事により、繊維の絡まりが緩むからである。ウェットホームした後の乾燥した状態は、繊維どうしがくっ付いて固まった状態になってる。(だから硬くなってる。)
このままだと弾力がなく、繊維が摩擦されてひび割れが発生する原因になる。
そこで革に油や蝋を染み込ませるのである。繊維どうしを潤滑するので、適度な弾力を得られる。
おいらは蜜蝋を主成分に、何種類かの油と蝋を天然テレピン油に溶いて作った物を使ってる。
これを使う以前は、登山靴用のキウイってメーカーが作ってる「ウェットプルーフ」ってやつを、テレピン油に溶いて使ってた。臭いが取れるまで、ちょっと時間がかかるのが難点だった。
染みたてはかなり濃い色をしているが、乾燥するともっと薄い色になる。
2007年7月21日土曜日
8incファイター?その11
この色を見れば、知ってる人は何処に出したのか分ってしまうだろうなw。
おいらが熱処理をお願いしてる所は、ATS34は500℃付近の高温焼戻しをするらしいので、茶色っぽい酸化皮膜が付いてくる。油で冷却するらしいが、油の状態(新鮮か古いか)によって、もっと暗褐色になる事もある。
ATS34は高温焼戻しの方が粘りが出ていいらしい。二次硬化する特性があるので、硬さが低下する心配はない。耐錆にも問題はない様だ。厳密に比較すると低温焼戻しより耐錆は劣る可能性はあるが、今まで実用上でその差を感じた事はない。
熱処理屋さんが作業中に当ててしまったらしく、僅かにポイントの先端が曲がってた・・・orz
まあ、研いじゃえば問題ないからいいか・・・
2007年7月20日金曜日
2007年7月19日木曜日
シース製作その4
菱錐は丁度いい大きさの穴があく様に、研いで調整するといい。
必要な糸の長は以下の様になる。
糸長=(厚さ+穴の間隔)×穴数×2
これに針を通して手で引く分に200mm分程度足しとけば、足りなくなる事はない。
一縫いごとに力一杯(渾身の力を込めて)糸を引いて締める。
2007年7月18日水曜日
シース製作その3
イタリア物とイギリス物と日本製があって、イタリアのは柔らかく、イギリスの方が硬く、日本のはその中間なんだそうだ。
仮組みをくりかえして、ヒルトの収まる部分をよく検討し調整する。この部分がうまくいかないと、ナイフを収めた時にカッチリいかなくなる。
銀面は剥かなくても、これで十分付く。
革ポンチで3mm程度の穴を打つ。(銀面から打つ。)
ブレイドを収めた時に、ポイントが通らない位置にあける。(でないとポイントが引っかかって、突き出る事がある。)
クリップで固定して固まるのを待つ。この手のクリップはそのまま使うと色が移ることがあるので、接触する面にテープなどを張っておくといい。
削って揃える。
隣に写ってるのは大分前に作った4incのドロップ。キャンプに使ってるやつだが、普段から汎用に使ってる。意外と木工などにも使いやすい。
一応、形になった・・・
2007年7月17日火曜日
シース製作その2
溝を彫るのは、折り曲げやすくするため。そのままで折り曲げると、しわになってきれいに曲がらない。
溝を彫ると強度が下がる様に思われるが、革は銀面(表面)付近が一番強度があるので、裏面を薄くする分には、あまり強度が低下する事はない。
溝を彫ったらコバと同じ様に、少量の水を付けて磨いておく。毛羽立たなくなる。
縫う部分はずれない様に、簡単に接着剤で止めておく。(頑丈に接着する必要はない。)
縫い始めはここからで、反時計回りに縫う。
一縫いごとに糸を力一杯引いて縫う。
亜麻糸は縒りが緩くて、そのままでは頼りない感じだが、実際には非常に強い糸だ。手縫いには亜麻糸の風合いがよくあう。
最後を2縫い重ねる事で、ほつれを防ぐ。
切ってそのままとしてるが、ほつれた事はない。(変な細工はする必要はない。)
2007年7月16日月曜日
シース製作その1
ものは2.5inc用。まずは型紙を作る。
型紙を革に写す。革は素手で扱うと汚れやすいので、作業中は軍手をしてる。
2007年7月14日土曜日
8incファイター?その10
ちなみにヒルトの段付は、相手の刃をこの部分で受けるために付いてるそうだ。スパイン部がテーパー状に厚みがあるのも、相手の刃を受けても平気な様にするためだと言う。ちと物騒な話だな・・・
普段ならヒルトの窓あけした時点で、ピン穴をあけて熱処理に出してしまう。その間にヒルトの加工をするのだが、今回は形状の見当がいまいち付いていなかったので、この様にした。(失敗してもやり直せる様に。)
ニッケルシルバー(洋白)は柔らかいけど結構粘いので、ドリルの噛込みに注意する事。うっかりすると折ってしまう事になる。
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