でもまだ夏はつづくのか?・・・
鉄工ヤスリでナイフを作る。必要なのは、手間と時間と根気と努力・・・ 自作ナイフなんて物好きのやる事だなぁ・・・
2007年8月26日日曜日
8incファイター?その18
出来上がりの形を、常に思い描きながら削る。そうすると自然と形になる。何も考えずに削っても、よい形にはならない。(ブレイドの切削も同じ。)
ハンドルに木材を使う時は研磨の段階でやるのだが、サブヒルトを加工する都合とマイカルタだったので、この段階で行った。
タングとの境目はダイヤヤスリを使って、継目が目立たない様に削り込む。
水を使わずペーパー 掛けでやってもいいのかもしれないが、ヒルトやファスナーボルトと一緒にハンドルを研磨するには、水ペーパーでやった方がきれいに出来る。(粉塵もでないし。)
ハンドルに木材を使う場合は、この段階で桐油を塗布して乾燥させてから水研ぎに移る。(水が染みなくなる。)
2007年8月19日日曜日
8incファイター?その17
シュナイダーボルトは、構造的、材質的にもあまり締付トルクを掛けられないので、注意する事。(ねじ切らない様に。)
しっかり締付けたい場合は、ラブレスボルトやニューボルトを使った方がいい。もっともハンドルは、接着剤で十分な強度で取付けられてるので、ボルトは衝撃がかかった場合の、ズレ防止のためと考えた方がいい。
秘密基地はあまりに暑いので、職場に移って来た。風通しがいいので、涼しい。(天国と地獄?)
木工用の洗濯板みたいな目(なんて言うんだ?)のヤスリがよく削れる。マイカルタは硬木と大体同じ感じの加工性。目がない分、欠ける心配がないので、加工しやすい。
これから徐々に角を取って曲面にして、コークボトルの様な滑らかな形にして行く。
2007年8月16日木曜日
8incファイター?その16
とりあえず、外形を整える。
この線が厚み方向の寸法の基準になる。
定盤とハイトゲージがあると便利。平らな鉄板とトースカンでも十分だ。
おいらはナイフ製作では、ハンドルの整形が一番難しいと感じる。イメージ通りの型に、左右対称に削るのは難しい。だから目分量でなく、なるべく定量的に削るために、罫書線を入れて基準を作るようにしてる。
もうやってられん・・・
2007年8月15日水曜日
8incファイター?その15
通常売ってるマイカルタは、厚さが10mm程度なので、今回のサイズだと若干ハンドル後端の厚みが足りなかった。仕方がないので、ナロータング用の厚物を買ってきた。使う幅に切って、二枚におろす。マイカルタは硬い木と同じ感じで切ることが出来る。
グリーンキャンバスマイカルタは、切ってると抹茶の様な匂いがするのは気のせい?
ヒルトとの合せ面に、ずれて隙間が出来ない様に注意する。ずれない様に万力で挟んで、Cクランプで固定する。
接着剤は瞬間接着剤を使ってる。以前はセメダインのスーパーXを使っていた。衝撃や温度変化に強い利点があったが、粘度が高いのでコンシールドの時、接着層が目立つ事があったので、瞬間接着剤に切替えた。
その昔の瞬間接着剤とは比べ物にならないぐらいに、接着強度が優れている。
ボール盤とこの木工用糸鋸盤が、ナイフ作りに使ってる電動工具。これ以外はすべて人力。(糸鋸盤はあるから使ってる。普通の糸鋸でも十分。)
タングの後端に、テーパータングの 厚の差 分の適当な板を敷く事で、水平に固定できる。(ナイフメーカーズバイスなんて使ってない。鋼材が6mmで、タング後端が1mmだから、2.5mm分の板を敷いた。)
加工物の固定は確実に。手だけでの固定は絶対に避けるべき。ドリルが噛んで回転しだしたら危険である。
穴位置のハンドルの厚さを測定して、あける深さを計算しておく。(ボール盤のゲージを見ながら慎重に。つき抜けない様に注意。)
この段付ドリルは、唯一ナイフ製作用に買った工具。
基本的に自作ナイフに必要な道具は、ほとんどホームセンターなどで手に入る。
2007年8月13日月曜日
8incファイター?その14
ヒルトの前端面の外形が出ていればいい。これをハンドルを整形する時の、形状の目安にする。
サブヒルトはハンドルと一緒に整形するのでそのまま。
おいらはロウ付けでなく、接着剤を使ってる。低温ロウ付けとは言え、二百数十℃まで加熱するのは良くないと思ってる。フラックスの残留の問題もある。(この辺りは、作り手の考え方の問題でもあるが・・・)
接着剤は以前、エンジンのマニホールドの整形に使ってたもの。これをシンナーで、粘度を調整して使う。低温から高温までの温度変化に強い事と、金属の接着強度に優れてる。基本的にはナイフ製作用に販売されてる、2液エポキシ系接着剤とかわりない様だ。最近は似た様な製品が、ホームセンターなどにも売られてる。
接着剤が確実に充填される様に注意する。
ピンが挿し込みにくい事があるが、あせらずに確実に作業する。
ピンをかしめる。
ピンは3~4mm程度突出る長さにする。
ヒルトを叩かない様に注意する。最後に万力で挟んで、確実に潰しておく。(不十分だと、ピンの輪郭が浮き出る。)
はみ出た接着剤はシンナーでふき取る。
たまらん暑さだ・・・
2007年8月11日土曜日
8incファイター?その13
書き忘れていたが、水ペーパーを掛ける時は、少量の中性洗剤をたらしてやるといい。
ちなみに作業台は、ボール盤のテーブルを利用してる。高さ調整ができて作業性がいい。
ラインは敷いてある板に手を添えて、始まりから終わりまで一気に引く。途中で止めたり、途中から引き始めてはいけない。ペーパーの当板は研磨に使ってる物をそのまま使うが、この時は板の角を使う。(平らで真直ぐな、角の立ってる板。削って作る。)
リカッソに先に入れて、ブレイドベベル、バックベベルの順に行う。
目が細かいので、ラインが消える事はないが、ざらざら感が無くなって、しっとりした感じに仕上がる。 この辺は好みの問題だな。
下のはほとんど同時進行になってしまった、シュート。2本同時だから、なかなか作業が進まない。
しかし、クソ暑ちいなぁ~
2007年8月5日日曜日
8incファイター?その12
ハンドル材を接着してしまうから、酸化皮膜が残ったままでも問題はないのかもしれないが、保険のつもりでやっている。
熱処理すると大抵、タングの面は極僅かに歪むが、ハンドル材は押付けて接着するので問題はない。(問題になるほど歪む事はない)
熱処理前は600番までなので、1000番から始める。
1000番の次は2000番で、最後は2500番で終わる。
以前はもっと細かく番手を変えていたが、今は大体2倍づつでやっている。
番手を変えるごとに、斜め→逆斜め→真直ぐ、と磨く方向をかえる。前の研磨傷が完全になくなるまで磨く。
研磨は面全体を、均一に磨く様に注意する。傷がある部分を集中して磨くと、面が歪む原因になる。傷が有ったら傷の深さ分、全体を均一に削る様にする。
ATS34はピンホール状の傷や、圧延方向に縞模様が出る事があるが、これは鋼材としての特長なので、出たらあきらめる。(斜めに板取すると、縞が斜めに出るので、板取は真直ぐに取る事。)
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