悔しさ三回

 ３日から猟に行っていた。解体小屋は泊まれる様になっていて一泊してきた。

３日は2ラウンドやった。
総勢8人しか集まらなかった。
1ラウンド目は猟仲間のうちの裏山をやる事になった。
勢子3人にワンコが2頭、タツマが5人という布陣。

 今までやった事のない場所だったが、猪が何頭か入ってるらしい。
しかし猪は出てこず、勢子が鹿に行き会ったが切られてしまった。
結局タツマには科掛からず、午前中に終わった。

 2ラウンド目はいつもやってる猟場の上の方を小さく囲う事になった。
入ったタツマは立木が多くて狙いにくいが、合間から結構奥まで見通せる。
なかなか獲物の気配がなかったが、そのうちワンコの鳴き声が聞こえて、見張ってる左奥の方からバリバリと藪漕ぎする様な音が聞こえてきた。
人間が藪漕ぎする音みたいだったので、最初勢子が来たのかと思った。
見ていたら雌の鹿が3頭小走りにやって来た。
ワンコに追われて立木の中を縫って来たらしい。

狙いを付けて追ってると、目の前30ｍ程に来た。
先頭の鹿がドットサイトに入ってる。
１発目は１２番のスラッグが込めてある。
排莢して２発目以降の９粒のバックショットで撃つべきか？と一瞬思ったが、これなら中るだろうと引き金を引いた・・・が、小走りだった鹿はその瞬間全速で走り出した。
中ってないんか？！・・・ 二の矢三の矢とバックショットを掛けるがびくともしない。
弾帯からバックショットを取り出し込めようとするが手間取り、逃げてく鹿のお尻に撃ったがこれも中らず・・・orz
逃げた３頭は勢子に行き会って、１発撃ったが止らなかったらしい。
結局他のタツマにも獲物は掛からず、坊主で終わってしまった。
しかし動いていたとはいえ、３０ｍ程度の距離でなんで中らんかったかなぁ・・・

４日は人数が少なく６人しかいなかった。
３日とは別のよくやる猟場の上の方を小さく囲って、勢子２人にワンコ１頭にタツマ４人の布陣。
入ったタツマはその上下に獣道が何本かあって、「向こうから獲物がこう来るから、そっちの方を見張ってな」との事。見張る方の１００ｍちょっと先に尾根があって、そこを越えて獲物が来るらしい。
気温がこの時期にしては高く、タツマは日当たりが良く暖かかった。
なかなか獲物は出てこなくて眠くなってくる。
それでも見張ってると、尾根の稜線に角が動くのが見えた。でっかい雄鹿が出てきた！
ドットサイトで狙い付けてると、獣道に沿ってこちらに近づいてくる。
どうせ動いてると中らないと思って、近づいてくるのを待ってると、目の前２０ｍちょっとのところでピタッと止った。
ドットサイトに丸々入って赤点が鹿の真ん中（お腹の辺り）を指してる。
これなら中ると思って引き金を引いた。瞬間ドットサイト越に鹿と目があった様に感じた。
硝煙で目の前が霞んで斃した！と思ったら、鹿は反転して尾根の方に向かって走り出した。
んん！また中ってないんか？と二の矢三の矢とバックショットを撃つが鹿は走ってく・・・
鹿は尾根沿いに山の下の方に逃げてった。下のタツマに「雄鹿行った！」と無線で伝えるが、タツマは尾根の向こう側にあったので、背側で見えなかったらしい。

 解除になってから見に行ったが、中った形跡は全くなかった・・・orz
ベテランの猟仲間が来て、状況をまだ説明してなかったのに足跡だけを見て、鹿がどう来てどう逃げて行ったのかと、撃った状況まで的確に言い当てたのにはさすがと思った。タツマに這入る時の説明もまさにその通りだったし・・・
「こんな目の前まで来たのか～、滅多にないチャンスだったぞｗ」との事。
今回は止ってたのに・・・なんで中らないんだろか～
結局この日も他のタツマには掛からず坊主で終わった。
このところ獲物がなかなか出ない事が続いてる中で、おいらだけは獲物に行き会って撃ってもいた。運がいいみたいだが、いかんせん中らないのが困ったものだ。
近くまで獲物が来てるのに中らないって事がこれで３回続いた。悔しいな・・・

鹿の頭拾った。白骨化していたが、まだ皮は残ってた。角だけ切って持ってきた。

時間があったので下道で帰ってきた。
２５４をほぼ初めから最後まで走った。
浅間山がよく見えた。
煙出てるんかな？