昨日の出猟。
二日前ぐらいに降った雨が凍り付き、山の木は樹氷と化していた。
猟場の風景は一変していて、凍り付いた重みに耐えきれず、多くの木が倒れて折り重なり、中には大木が根こそぎひっくり返っていた。
台風でもここまで凄い事にはならない。
組長も「こんなの見たのは初めてだ・・・」と言っていた。
ニュースで猟場近くの集落が倒木で孤立していると聞いていたが、確かにこれではそうなってもおかしくないだな・・・
ガラス細工みたいできれいだった。
過冷却の雨が降って固まったんかな?
倒木に阻まれてタツマまで辿り着くのがえらく大変だった。
タツマに着くと、今度は周りでベキベキと音を立てて木が倒れてくる。恐ろしくてしょうがないw
こんな調子で獲物が来るのか?と思っていたが、やはり勢子も獲物が見つからない様だ。足跡はいくつかあったが、姿が見えない。
そうこうしているうちに、下の方のタツマには勢子が辿り着いてしまった様だ。
「もう今日は終わりかね~」と無線で聞こえてくる。
今日も坊主か・・・と思ったら、急にワンコの声が聞こえてきた。
沢を挟んで向こう側の斜面を下流側の方から鹿が3頭出てきた。
ワンコとの距離は離れている様で、しかもゆっくり斜面を水平に横切ろうとしていた。
距離が100mちょっとある。遠いな・・・と思ったが、狙いを付けているとちょうどいいところで止まった。
12番スラッグを撃ってみた。中らない・・・やっぱ遠いか。
鹿は驚いてちょっと走ったが、また止まった。
2発目もスラッグを撃った。やっぱり中らない・・・
面白い事に鹿はどこから撃たれたのか分からないらしく、そのまま止まったままだった。
最後の3発目は9粒のバックショットを入れてあった。この距離じゃ中らないだろうと思ったが、しょうがないので撃ってみた。
鹿は今度は走り出した。立木があって見えにくい。
弾帯から弾を取って薬室に放り込みながら、見え隠れする鹿に2発掛けたが、そのまま逃げられた・・・
上のタツマにいる組長に「鹿3頭行きました~」と伝える。しばらくして銃声が一つ聞こえた。
谷間の沢の方でワンコが鳴いてる。何だ?とのぞき込むと、ワンコが雄鹿に噛り付いてるのが立木越しに見えた。
慌てて鉄砲持って降りていくと、半矢の雄鹿が沢に落ちていた。ワンコがいたので、鍛造暴威ナイフで首を止め刺した。中ぐらいの雄鹿だった。
この時はてっきり上のタツマで撃ったのが、沢つたいに降りてきたのかと思った。
鹿一頭止まってると伝えると、「内臓出しとけ~」との指令。
腹腔に手を突っ込んで内臓を掻き出すと、かぢかんだ手が温まる。命の熱さを感じる。
終わって一息ついてると、上のタツマに着いた勢子が「半矢の鹿がいるぞ~」と無線で聞こえた。
警戒してると、しばらくして上のタツマで銃声が聞こえた。
上のタツマでは大き目の若い雄鹿が獲れた。
沢に落ちてた鹿は、どうやら自分が撃ったものだった。
よくよく見ると体には小さな穴が一つあるだけだった。バックショットが中っていたらしい。
しかし100ちょっとある距離で、よくバックショットが中ったものだと思う。
これだけの距離があっても、中り所がよければ倒せるんだな。
このところ撃つチャンスはあっても中らなかったので、一頭獲れたのは嬉しい。
だけど5発撃って一頭とは効率悪いだな・・・
猟仲間が最近手に入れたというナイフを見せてもらった。
今丸さんのナイフだった。
以前は銀座のショーに出ていたと思うが、この数年お見かけしない。
ブログも何年か前に更新が途切れたままになっている。
丁寧ないいナイフを作るメーカーさんだと思っていた。
どうしたのかな・・・
鉄工ヤスリでナイフを作る。必要なのは、手間と時間と根気と努力・・・ 自作ナイフなんて物好きのやる事だなぁ・・・
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7 件のコメント:
お疲れさん。
100mはなかなか頑張ったねw
デ
中る時もあるんだなw
日光栃木に練習に行ったら100mと50mを
撃ち比べておくといいかも
100mだとどのぐらい上を撃たんといかんか
わかるやろ
まるこし
100mは撃つ機会ないだろうって、やった事あまりないんだよな・・・
今度行ったときにやってみるだw
岡山の吉川さんが、今丸さんについて教えてくれた。(吉川さん、ありがとうございます)
残念ながら今丸さんは、ナイフを作るのを数年前にやめてしまったそうだ。
工房の機械や残ってたナイフも処分してしまったらしい。
実用のナイフも良かったが、ファイターやボウイナイフも上手いメーカーさんだった。
猟仲間の持ってたのはこれみたいだな。
http://imamaru.exblog.jp/653653
しかし残念だな・・・
今丸さん、残念ですね。
クリーンな造りのナイフでしたね。
ご本人からスタッグハンドルのイングリッシュボウイを購入しました。
オマケにユティリティナイフもいただいたりしました。
イングリッシュボウイは宝物の一つですよ。
銀座のショーやマトリックスアイダで何度か今丸さんのナイフを見ました。
丁寧な作りが印象に残ってます。
イングリッシュボウイいいですね。
そのうち是非ともブログで紹介してください。見てみたいです。
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