3m厚のスーパーゴールドⅡでハンドルはアイアンウッド。
この前の星山さんにエングレーブしてもらった、3incセミスキナーと同じ鋼材から取った双子ナイフだ。
3incのセミスキナーってのはラブレスの作品にはないらしい。いわゆる3.5incモデルでやや小さめに作った物はある様だが・・・
実を言うと型は「ナイフ・メイキング読本」にあった、相田さんのパターンをもとに作っている。
あまり気にしてなかったが、後になってラブレスに無いんだと気が付いた。
短くてやや太めのハンドル形状は相田さんのオリジナルデザインなんだろうな。
ハンドルのアイアンウッドは、去年のJKGのショーで鈴木さんから買った物。
はじめてアイアンウッドを使った。えらく硬いものなのかと思っていたが、削ってみるとそれほどでもない。黒檀などの方が余程硬く感じる。
概ね加工性はよく粘りもあり、硬さは必要十分だ。
とにかく質は密で、磨いた面を観察しても導管がほとんど見えない。磨くととても艶が出る。何か樹脂か油脂が含侵してあるんだろうか・・・?
スタンダードグレードのアイアンウッドだったが、実用に使うにはこれで十分だ。お買い得だったなw
持ってみるととてもコンパクトだ。人によってはハンドルが短く感じて、好き嫌いが分かれるかもしれない。
短めのハンドルは様々な持ち方に対応できていい。
セミスキナーって以前はあまり好きではなかった。ゆるくカーブしたブレイドは意外と使いやすいし、ポイントが鋭いけれどブレイドバックのふくらみにより、切先付近の強度が十分ある。見れば見るほど絶妙なデザインだと思う。今では気に入ったモデルの一つになった。
ポーチタイプのシースはちょっとごっついが、それでも3incだから嵩張らなくていい。
このナイフは今度の猟期に使ってみるつもり。
使う楽しみが増えたので、ナイフ作りの考え方が大分変わった。
ナイフ作るのが楽しくてしかたないw
7 件のコメント:
はじめまして、keizと申します。
淡路島で細々とナイフ作りに励んでおります。
ものずきさんの作製されたナイフの完成度には、
いつも驚き拝見しておりました。
このセミスキナーもとても美しいですね。
本日は、シースのタレの件で伺いました。
雄さんにタレレシピを参考にしたいと伺ったところ、
考案者であるものずきさんに尋ねるほうがよいと
ご意見いただきました。
不躾ですが、レシピを参考にさせて頂いてもよろしいでしょうか?
初訪問での長文失礼致しました。
今後もよろしくお願いいたします。
やはり上手ですよね~、ものずき氏は!
よくあるラブレスタイプなのですが、何かものずき氏のテイストが滲んでいるのです。
この手をフラットで作るのが、プロの作家ではあまりいないせいかもしれませんが、独特の味がありますよ。
アイアンはエエ味出してるね。
アイアンの黒の多いところは、
ボソっともろいときがあるで。
デ
keizさん、はじめまして。
淡路島ですか、いいとこお住まいですね~
ブログ拝見しました。またナイフ作りしてる人を知って、嬉しく思いましたw
ネットはこうして遠く離れた人とも、気軽にコミュニケーションができるのがいいですね。
最近使ってるタレのレシピですが、過去ログから見つけてきました。
http://monosuki.blogspot.jp/2012/03/blog-post_20.html
実はタレの成分は結構適当です。
要点としては酸化しにくい油と蝋を溶剤で溶かして、革に滲み込ませる事です。
溶剤にガムテレピンを使っているので、接着剤が一時的に溶ける事と、染色したり表面を塗装してる革には使えない事が注意点です。(ヌメ革に使うのがいいです)
簡単に作るなら、ラノリンまたは椿油と蜜蝋と合成テレピンで十分だと思います。
使ってる革の質によって、溶剤の量や油と蝋の割合などを変えて調整するといいです。
何か不明な点があったら、また聞いてくださいw
作り手によって作り方はそれぞれだから、こうした事から個性って出る物なのかもしれないですね。
ショーでは同じラブレススタイルでも、その中にメーカーの個性を見て回るのが楽しかったりします。一体どうやって作ってるのかな・・・って思いながら見ていますw
それは瘤目のやつジャマイカ?
なんて事の無い模様のやつは、木質自体が丈夫だから加工しやすくいいのかもしれない。
なんといっても安くていいw
わ~~、こんなに丁寧に解説して頂いて感謝です!
染色皮革に向かないとはお聞きしてよかったです。
本当に、ネットを介した交流の広さは、私の様な田舎住まいには有難いです。
10月21日には、はじめてJKGショーに行くので、楽しみで今からワクワクしています。
おお、jkgのショーに行きますか。
きっと参考になる事が沢山ありますよ。
ショーはメーカーの方から色々聞けるのが楽しいですw
コメントを投稿