鉄工ヤスリでナイフを作る。必要なのは、手間と時間と根気と努力・・・ 自作ナイフなんて物好きのやる事だなぁ・・・
2013年2月11日月曜日
最後の出猟
2/10、今猟期最後の出猟。
今回の猟場は前々から師匠がやりたがっていた場所だ。
このところ雪も降っていないらしく、所々雪が融けてなくなっている。
師匠専用のタツマに入る。
見通しのよいタツマで遠く見えるところは200mを越えている。
この日も結構景気よく銃声が聞こえ、上のタツマでは「5~6頭上行ったぞ、そっちに任せた・・・あっ!また出た!」とか無線で聞こえてくる。
おいらの方はなかなか来なかったが、そのうち視界の左に鹿の群れが見えた。6~7頭ぐらいいる。
斜面をゆっくり下りてくる。近づくまで待つが、段々左にそれてきてしまう。
このまま行くと視界から消えてしまう。距離は100mちょっとあるが、上手い具合に立ち止まった。角がないから雌鹿の群れか。
立ち木があって狙いにくい。普段ならば見送って下のタツマに任せるところだが、この日はおいらより下にタツマはいない
駄目もとで撃ってみる事にした。1発撃ったが失中。そのまま逃げられるかと思ったが、一瞬音に驚いて少し動いたがまだ立ち止まっている。
面白い事に距離があるために、自分が狙われてるのが分らないらしい。
2発目を撃つがこれも失中。それでも群れは逃げ出さない。
弾を弾倉に2発込めなおして、ゆっくり狙をつける。100m射撃をやった時を思い直し、少し上目を狙ってみる。
3発を標的射撃をやる様にポコポコ撃ってみた。うち1発は中った様に見えたが、群れは斜面を登って逃げていってしまった。
解除の後に見に行ったが、雪もなく痕跡ははっきりしない。勢子の話だと血を引いたのが切って行ったとの事だったが、半矢にしてしまったのだろうか・・・
解除になってしばらくしてからも、「警戒!警戒!、誰か撃ってくれ~」と無線で聞こえてくる。銃声が響く。最後の最後でまた獲れたみたいだ。
上のタツマに回収に向かうと8頭獲れていた。
所々雪がなくなっているので、回収はえらく大変だった。今猟期で一番くたびれた。タツマの人数以上獲っちゃだめですがなぁ・・・手加減しましょう・・・
上の方でも5頭獲れてたので、結局この日は総勢13人でやって、一人一頭の勘定だった。
この日グループ長は一人でやたらと獲っていた。「○×(師匠の事)が撃たせてくれたんだ・・・」と言っていた。きっと師匠も喜んでくれるだろう・・・
解体作業がえらい大変だった。最後の頃になると立ってるのが辛くなってきた・・・くたびれた。
ライフルの弾が何個か出てきた。
結構いろんな形に潰れるんだな。
結構立派な角の雄鹿だったが、止め矢が右の角に中って折れてしまったので、グループ長がおいらにくれた。
髄の中は血が通っているんだな・・・
って事は落ちるまで成長してるって事か?
猟に行ってる場合か?とも思ったけど、行ってきてよかった・・・
今日の夕方、師匠のお通夜に行ってきた。
遺影は猟に行く時の姿だった。師匠らしくてよかったと思う。
一緒に猟に行きたかった・・・
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8 件のコメント:
お疲れさんでした。
無念な気持ちはわかるような気がする。
ワシは、とっても大事な人が死んだとき、
全木製のデビルナイフを作って、
一緒に焼いてもらったことがあったなw
師匠の精神は、一生心に残るから、
暖かく抱いていたらエエと思う。
デ
短い付き合いだったけど、色々思い出が出来て楽しかった。
自分は勝手に師匠と思ってるけど、本当に親しく友達として接してくれたのはありがたかったなぁ・・・
師匠さんのご冥福をお祈り申し上げます。
ベテランナイフメーカーの訃報が続きました。
鈴木さんもあまり無理をし過ぎぬ様、くれぐれもご自愛されてください。
そうですね!驚きの連続で他人事ではなく今度は自分かと・・・!健康に気をつけます。有り難とさんです。
ご冥福をお祈り致します。
お名前とお顔は存じておりました。
すでに叶わぬことですが、一度お話しをしてみたかったです。
kanai
以前、カモの解体体験に誘っていただきましたが、その時は仕事でドタキャンとなってしまいお逢いすることはできませんでしたが、お顔は雑誌の特集等で存じておりました。
とても面倒見の良い方だった様、惜しい方を亡くされましたね。
ご冥福をお祈り申し上げます
もう皆さんご存知の様ですね。
一応まだ知らない方のために、この場でご説明します。
自分の猟の師匠というのは、ベテランナイフメーカーの榊原正樹さんの事です。
7日の夕方に脳幹出血で倒れて病院に入院しましたが、意識は戻らず9日の早朝にお亡くなりになりました。先月に55歳になられたばかりでした・・・
師匠といっても自分が勝手に思っているだけで、榊原さんは偉ぶる様な事はなく、とても親切に接してくれました。
佳作なナイフメーカーで、最近はあまりショーに出る事がありませんでした。狩猟や射撃の方が、ナイフ作りをしてるより楽しいという感もありました。
そういえばナイフ作りに関してはあまり教えてもらった事がなく、もっぱら狩猟や射撃の話が多かった様に思います。
まだまだ色々と教えてもらいたい事があったけど、とても残念です・・・
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