磨き始めた。ちっと硬いな・・・
昨日に続いて今日もくだらない事でも書いてみる。
通常ステンレス鋼の焼入れ温度は1060℃付近が多い。
しかし炭素量の割りに炭化物傾向の大きな合金元素を含む鋼種は、焼入れ温度が高くなる傾向がある。
Mo含有量が比較的多いATS34やCRMO7(0.6%のCに1%程度のMoが入ってる模様)は焼入れ温度が比較的高い鋼種の様だ。
これは炭素が炭化物傾向の大きな合金元素に食われていて、鉄の地に炭素を溶かし込む(固溶)のに、より高い温度が必要になるからだ。
MoやWやVが多く含有している鋼材は焼入れ温度が高くなる。ハイスの焼入れ温度が高いのは、この事が関係している。
使った事はないけれど、S30Vなども焼入れ温度は高めの鋼材なのだと思う。
余談だけどZDP189の組成は2.9%C・19.5%Cr・1,0%Mo・0.3%Vらしい。CとCrが非常に多いため、Crの炭化物の割合が多く、比較的焼入れ温度は低めの様だ。
スーパーゴールドⅡの問題点はMoとVが多く含有している事だ。
焼入れ温度が中途半端に高い。
ハイスならばハイスとして出してしまえばいいが、「ステンレスハイス」と称している様に、「ハイス」では決してない。
まあ、硬さが61もあれば十分なのかもしれないが・・・
鉄工ヤスリでナイフを作る。必要なのは、手間と時間と根気と努力・・・ 自作ナイフなんて物好きのやる事だなぁ・・・
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4 件のコメント:
八田工業でZの焼入れ温度は
ATS34と同じやね
デ
だからあの温度なのさw
鋼種ごとに焼き入れ温度変えてなんてできないからね。
熱処理屋さんは得意としてる数種類の鋼種が、妥協できる温度に設定してる様だ。
炉の温度分布を利用して、鋼種によって吊るす位置を変えて、ある程度は対応してるらしい。これも熱処理屋さんの技術なんだと思う。
あとは焼き戻し条件を変えて対応してるそうだ。
ナイフ1本1000円程度で熱処理してくれるなんてのは、考えてみれば安いもんだよw
さすがカタヤキw
デ
カタヤキさん凄いよなw
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