鉄工ヤスリでナイフを作る。必要なのは、手間と時間と根気と努力・・・ 自作ナイフなんて物好きのやる事だなぁ・・・

2015年4月25日土曜日

変な感触・・・

 S30V頑張って磨いてみたが、こりゃ駄目だw
めんどくさくなって1000番でヘアライン入れておしまいにした。
話には聞いていたし、組成からして磨きにくいだろうとは思っていたが、ここまで凄いとは思わなかったw
はっきり言って硬さはCRMO7と同じぐらいしかないはずなのだ。しかし磨いてるとえらく硬く感じる。感触が凄く不思議だ。
タングにヤスリを掛けると削れる。実際硬さはそれほどない。
Vの含有量が多いので、炭化物が硬く耐磨耗性がえらく高いのだろう。
ZDP189は硬さの割りに、熱処理後の研磨はさほど苦労しなかった。
あれは鉄の基地が硬いだけで、炭化物自体はCrによる物なので、あまり硬くはないのだろう。
S30VはZDP189とは対極にある様なもので、基地事態は大して硬くないが、炭化物がえらく硬く出来ている。
いずれにしろ、どちらも極端すぎる気がするだな・・・


マイカルタ の目の方向が逆である事を、吉川さんに教えていただいてはいたが、今回はそのまま使ってみる事にした。
次に作るセミスキナーで正しい目の方向で使ってみて、違いを比べてみようと思う。

今回もラブレスボルトを使うので、予めセット位置を割り出して穴を座繰っておく。
ハンドルをある程度整形しておいてから、ボルトの座繰りをするのが正解なのかもしれない。
おいらはナイフメーカズバイスを持っていない事もあって、今回も予めボルト穴を座繰って置く事にした。
正解なのかは分からないが、ラブレスボルトなら削った模様で厚みを知る事が出来る。
こんな事が出来るのは、マイカルタを使ってるからなのかもしれない。

 接着前にまたブラスト掛けておく。
 ボルト切り詰めるの忘れてたw
 ハンドル全端の厚みの罫書線入れるのも忘れてたw
ラブレスボルトのコマをセットする。
 ハンドル接着する。
はじめから1000番でヘアライン入れて終わりにするって決めておけば、もっと手間なく出来ただな・・・
なんだか余計な手間くったw
何やってんだ~

8 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

硬くないのに磨きにくいってちょっと損な気持ちになりそうですw

ニャンコの横のはBSのTW28かな?!

 HILTS

クロウサギ さんのコメント...

S30V、耐摩耗性はべらぼうに高いと聞いていますが、エッジの刃持ちだけの話ならよかったんですがねぇ。
ここまで順調に来ていたのに、落とし穴がありましたね。
(何なら、このナイフ私が身請けいたしましょうか?)

キャンバスマイカルタの縦横問題ですが、何か多少の違和感はあるものの、これまで使っていても実用上の問題はないと思ってるんですが。
ものずきさんの分析も楽しみです。

匿名 さんのコメント...

嘗めてかかって600番で熱処理に出した私は愚かでした。
使用に問題はありませんが、恥ずかしくて人前には絶対に出せませんw

ところで、手ヤスリでステライトの加工は可能なのでしょうか。
鋼材は持っているのですが、失敗が怖くて手が出せません。

K

ものずき さんのコメント...

さすが鋭いですね~
でもセローの前輪に使ってたやつなので、TW27でした。しかしTWシリーズだってよく分かりましたねw
S30Vは硬さより耐磨耗性で刃を持たせるタイプの様ですね。使い方によっては面白いのかもしれないです。

S30Vはここまで耐磨耗性がいいとは思いませんでしたw
マイカルタの目の方向は、実用では全く問題ないと思います。
よりラブレスらしさを狙うには、使うべき方法があるって事なのだと思います。
このS30Vは自分で使ってみるつもりなので、もし良かったら同時進行中の2.5incセミスキナーなんかどうですか?w

1000番ぐらいのヘアライン仕上げって事で
作れば、そんなに苦労しないでいいのかもしれないです。無理にミラーにしようなんて考えると、偉い労力掛かりそうですねw
ステライトのナイフは1本友人から貰って持っていますが、とても鉄工ヤスリで削って作るのは無理なんじゃないかと思います。
比較的柔らかい鋼材なので、ヤスリは掛かると思いますが、やはり形にするには偉い事になりそうです・・・

匿名 さんのコメント...

やはり鉄工ヤスリじゃ無理ですかね。
ステライトはHRC46,47程度と聞いておりますが難削材として有名なので、検証のために入手しておりましたが、高いので失敗が怖く使えませんw

ちなみにスワダの爪切りはHRC42に熱処理するそうです。
一昨日、工場で訊きましたw

K

ものずき さんのコメント...

せっかく高価な鋼材ですから、誰かカスタムメーカーに頼んで、ブレードだけでも削ってもらうのもいいかも。
爪切りがHRc42で処理ってのは面白いですね。
硬さは焼入れ温度か、もしくは焼き戻しで調整するのだと思いますが、どちらでやるのか興味があります。

匿名 さんのコメント...

研削のみ委託するというのもいいですね。

スワダの爪切りは炭素工とステンレスの2種類の製品があり、どちらも硬度は焼き戻しで調整するそうです。
硬度42は刃持ちやメンテナンスを考慮した結果だそうで、くれぐれも針金などは切らないようにと念を押されましたw

ものずき さんのコメント...

なるほど、焼き戻しで調整してるんですね。
ぐぐってスワダのHP見てみましたが、工場見学できるみたいで面白そうですね。
機会があったら行ってみたいと思いますw

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