鉄工ヤスリでナイフを作る。必要なのは、手間と時間と根気と努力・・・ 自作ナイフなんて物好きのやる事だなぁ・・・

2016年11月21日月曜日

なんだろな~


昨日の猟は天気が怪しく心配だった。
猟場に行く途中はえらく霧が出ていて、これじゃ何にも見えないな・・・って状態だった。
しかし始まる頃には山の中は晴れてきた。盆地の底に霧が溜まってたが、標高が高い所は晴れていた。
この日の猟場はそれ程倒木がなかったから助かる。
しかしベテランの勢子達に付いて歩くと、なかなかペースが追いつかず、どうしても遅れてしまう。
最期の方では他の勢子と離れすぎてしまったので、途中で離脱して山を下りる事になった。


指示されたルートで山を下りはじめると、途中で中ぐらいの雌鹿がいるのに気が付いた。
40mほどの斜面の下の方だったが、銃を構えたときには向こうも気が付いて走り出していた。
狙いを追ってみるが、どんどん離れていく。
結局狙いが付かずそのまま逃げられた・・・
とりあえず足跡を付けて行ったが、山を下りてタツマを張ってる沢まで来たが、そのまま切られてしまった様だ。タツマに掛からなかったのが残念・・・
まあ獲物が見れたからいいかw
この日は鹿2頭獲れた。




猟仲間がナイフ工房やすながの安さんのナイフを持ってきた。オーダーで作ってもらったそうだ。
4incドロップだが、ラブレスオリジナルの物より若干ハンドルが小ぶりに出来てる。手に合わせてデザインしてもらったそうだ。
ブレードはかなり丈夫そうに作ってある。実用重視の作りがいい。
タンキャンバスマイカルタが使い込んでいって、どんな感じに変化していくのか楽しみだ。
いいドロップだな・・・


ラムハンドルセミスキナーを使ってみた。
ラムハンドル悪くはないが、この大きさで狩猟に使うにはちょっと微妙だ・・・
ラムハンドルってやっぱり比較的小さめのナイフで、軽作業向きなんだと思う。
セミスキナーブレード自体はなかなかいい。ドロップと違った使勝手があって、使い比べると面白い。
カウリYの高温焼き戻しだったが、切れ味の印象は前回使ったドロップよりよかった。低温焼き戻しだとやっぱり硬すぎか・・・?
わざと血みどろの状態でシースに突っ込んで持ち帰ってきたが、この前のドロップの様にはシミは付かなかった。
しかし極一部に腐食の跡が付いた。
ん~、なんだかよく分からんだなw
セミスキナーの方は高温焼き戻しなので、本来ならばこちらの方が耐食性は不利になる。
高温焼き戻しは焼き戻しで析出する炭化物によりCrが微妙に食われるので、析出炭化物の周辺の耐食性が悪くなる。
同じ鋼材なので熱処理の問題だとは思うが、一体何が原因なのか見当がつかない・・・
一つ思いつくのは、焼き入れ時の冷却速度がある。
冷却速度が遅いと炭化物が析出して耐食性が悪くなる。
しかしその場合硬さが十分に出なくなる。
ドロップの場合低温焼き戻しで硬さはHRcで65だったので、硬さは十分出ていた。そう考えると熱処理の問題ではなさそうだ。
単に前回解体した鹿の体液の塩分濃度が高かっただけか?w
なんだか分からんので、もうちょっと使い込まないといけないな・・・

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

どうみてもよぼよぼな爺さんたちが
山に入ったら すごく動きが早くて
若いやつが追いつけなかったりするだろ
ほんと不思議だよな

こっちは 南阿蘇村で 狩りでした
地震でダメかと思ってましたが爺様
たちは楽しみにしていたようです

私もヒーヒー言いながら囲んでいました

koe

ものずき さんのコメント...

お疲れ様ですw
ほんと爺様達の元気さは半端じゃないわ・・・
人間の作りがそもそも違う気がするだなw

Unknown さんのコメント...

マタギの世界でも、やっぱ子どものころに戦後の混乱期を生きてた人たちは一味違いますか。。
わたしもランニングくらいしとかないとダメかも。

ものずき さんのコメント...

子供の頃の育ち方が根本的に違うみたいですね。
亡くなった長老は熊を一人で背負ってきたりとか、一体どこからそんな力が出るんだ?と不思議に思いましたw

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