使い方が分からなくて放っぽってあったらしい。
「使い方分かったら硬さ測定頼むよ~w」って事で、無期限貸与してくれた。ありがたや~
大きさはそれほどでもないが、筐体は鋳鉄で出来ていてえらく重たい。
地下工房から運び出すのが大変だった。
返すのめんどくさいから、無期限貸与で助かったw
インド製なのか・・・?
何種類かのロックウェルスケールが使えるらしい。
掃除がてらカバーを開けてみた。
構造は非常に簡単だ。
天秤とダイヤルゲージの組み合わせだ。
模式図にするとこんな構造になっている。
ロックウェルcスケール硬さは、試験片に先端0.2㎜半径120°角度の円錐状ダイヤモンド圧子を加重を掛けてめり込ませて、その塑性変形の長さを測る。
測定は先ず10㎏fの加重を掛けて、この点をダイヤルゲージを0にする。
次に荷重を150㎏f掛けて、また10㎏fに戻す。
この時のダイヤルゲージの値を読む。
ダイヤモンド圧子のめり込んだ長さをhとすると
HRc=100-500h
となる。
計算上hが0.08㎜だとHRcで60だ。
HRcで1の違いは2/1000㎜(2μm)になる。
荷重の分銅切り替えはこんな構造になってる。
側面に付いてるレバーで150㎏fの試験荷重が掛かる様になっている。油圧のダッシュポットが付いていて、荷重はゆっくり掛かる。
10㎏fの基準荷重の掛け具合と、150㎏fの試験荷重の掛ける時間が今一分からないが、何となく測定はできるみたいだ。
クリープの影響があるので、試験荷重を掛ける時間は一定にする必要があるはずだ。時間をかけすぎると、めり込み量が多くなって硬さが低く出る。
一目盛2/1000㎜の測定なので、周りからの振動がかなり影響する。温度もかなり関わってくると思う。
試験片の表面粗さや厚さと大きさも影響すると思われる。
もともとHRc硬さ測定はかなり微妙なものだと思っていたが、正確な測定をするのはなかなかめんどくさそうだ。
とりあえず使えそうなので、ちゃんと設置してみよう。
硬さも定量的に自分で比べる事ができれば、さらに面白いところが見れそうだw
6 件のコメント:
えらいもんが出てきたな
次は蛍光X線分析装置か?
時々でものがあるが・・・
koe
クマさんが居た会社で使って居たロックウェル・マイクロヴィッカース高度計は加重を掛けている時間は確か10secだったと思いますがね、時間を一定にしないと圧子の深さも一定しないのでね、使用していたものは半自動なので面倒なことは無かったですな。
写真の物は実物を見てみないと何ともね?。
ある熱処理業者はHRc出してほしけりゃ鏡面仕上げしろと言ってきましたw
それでもって数ヵ所計って平均出すんだとか
K
さすがに蛍光X線分析はいらないw
本多式切れ味試験機なら欲しいかも・・・
色々調べてみたら保持時間は2~6秒とか2~3秒なんて書いてありました。
とりあえず3秒程度保持してれば、なんとなくそれらしい値が出てきましたw
そのうち硬さ基準片買ってきて調べてみます。
2/1000㎜代の測定なので、何箇所か測って平均値取らないと正確な値がでないと思われます。
表面の仕上げや平行度もかなり影響しそうです。
そもそも組織の粗い鋼だと、巨大な炭化物の部分に圧子が当たったらどうなるんだろか?と疑問があったりします。
硬さ測定値はあくまで目安と思った方がいいのかもしれないです。
ロックウェル硬度は目視?で見て計測するものではないので鏡面にする必要は無いと思いますがただ多少は平面にしないとねそれに平らにグラグラしたりしない様に置くことが必要です、対してマイクロヴィッカースはモニターで四角(平行四辺形)のXYを見て測定するので鏡面まではしませんけれど♯1500位までは掛けますけれどね。
ちなみに鏡面にするのは溶接、ロウ接等の境界線を見る際にはしましたけれどね。
まあ、よく磨いておくに越した事はなさそうですねw
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