鉄工ヤスリでナイフを作る。必要なのは、手間と時間と根気と努力・・・ 自作ナイフなんて物好きのやる事だなぁ・・・

2007年7月17日火曜日

シース製作その2

折り曲げる部分に溝を彫るために、罫書線を入れる。型紙を重ねて、線の始端と終端(丸印)を針で印して線を書く。 
溝を彫るのは、折り曲げやすくするため。そのままで折り曲げると、しわになってきれいに曲がらない。 
 
 
 
 

 
 

彫刻刀で溝を彫る。大体、革の厚さの半分ぐらいの深さを彫る。 
溝を彫ると強度が下がる様に思われるが、革は銀面(表面)付近が一番強度があるので、裏面を薄くする分には、あまり強度が低下する事はない。 
溝を彫ったらコバと同じ様に、少量の水を付けて磨いておく。毛羽立たなくなる。  
 
 
 


 
ベルトループの折り返し部分も、銀面を薄く溝を彫る。強度が低下しない様に、両端の銀面は少し残しておく。 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
ベルトループを縫うために、菱錐を通す。 
縫う部分はずれない様に、簡単に接着剤で止めておく。(頑丈に接着する必要はない。) 
 
 
 
 
 
 
 

 
蜜蝋を引いた亜麻糸で縫う。
縫い始めはここからで、反時計回りに縫う。 
一縫いごとに糸を力一杯引いて縫う。 
 
亜麻糸は縒りが緩くて、そのままでは頼りない感じだが、実際には非常に強い糸だ。手縫いには亜麻糸の風合いがよくあう。 
 
 
 
 
  

縫い終わり。ここで糸を切る。
最後を2縫い重ねる事で、ほつれを防ぐ。
切ってそのままとしてるが、ほつれた事はない。(変な細工はする必要はない。) 
 
 
 
 
 
 
 
 
縫い目を木槌で「これでもかっ!!」ってくらい叩いて糸を沈める。ナイフを抜差ししても、引っかからない様になる。  

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