鉄工ヤスリでナイフを作る。必要なのは、手間と時間と根気と努力・・・ 自作ナイフなんて物好きのやる事だなぁ・・・

2008年5月11日日曜日

炭素鋼

やっとラインが入れ終わった。何回か磨き直しがあってくたびれた・・・
 
前回、刃物の材質につて4つの要素を挙げた。この4つをよく満たすのが、比較的に単純な炭素鋼だろう。
炭素鋼は適切な鍛造と熱処理により、炭化物は0.数μm程度まで細かくでき、生地中に均一にさせることが出来る。細かい炭化物が均一に分布してる事は、焼入れ時にオーステナイト結晶粒度の粗大化も防げる。
炭素鋼の炭化物(セメンタイト)はステンレス等の高合金鋼の炭化物に比べると、硬さが低いため耐磨耗性が比較的低い。この事が研ぎやすさにつながり、研ぎやすさ故に良い刃が作りやすい。 耐摩耗性が低いと刃持ちの点で不利だが、使用している間に生地(マトリックス)から抜け落ちるので、細かい鋸歯状になるため切れ長する。炭化物の適度な耐摩耗性による刃持ちの良さと、脱落による切れ長するのに都合の良い形状変化が炭素鋼の切味の良さになるのだと思う。
但し炭素鋼の欠点は錆びやすい事と、焼入れ性が悪い事があげられる。錆びやすい点については言うまでもないが、焼入れ性の悪さは割込みや合せなど構造を工夫したり、部分焼入れをする必要がある。コストの点では不利な要素だが、炭素鋼刃物独特の波紋が作れるので付加価値的には良いのかもしれない。また、いわゆるベタ研ぎをするにも、刃金と焼きの入ってない部分(軟鉄)に分かれていた方が研ぎやすくて良いのだろう。

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