写した下絵に罫書いてあった状態だったが、左手で自在バイスをクルクル動かしながら、右手に持ったエアータガネで彫っていく。
見る見る間に彫られていく。
足元のスイッチで作動して、コンプレッサーからのエアーで動く。毎秒何千だか何万だか、かなりの高速で先に取り付けられたタガネがストロークする。
動いてる時に指で触っても意外と平気だ。固定してあるとサクサクと削れる。力はあまりいらない様だ。
使うのは数十万回転するエアーリューター。ビットの先は0.25mmとえらく細い。
この拡大鏡は優れもので、焦点距離が長いのに意外と明るく見える。
しかしまあ、よくこんな細かい事できるよな・・・
リューターはほじくってるというより、崩していく感じらしい。見てると気持ちよく彫れてくるから面白い。
超硬でできてるらしいが、こんな細かいの研ぐのが大変そうだな・・・
細かい線は最高で1mmの中に8本入れられるそうだ。
細かい線を多用すると精密な感じになりそうだが、ごちゃごちゃしてきて、かえって野暮ったくなる。
細かく描く部分とさらっと描く部分のバランスが大切らしい。
彫る事自体は慣れればそれほど難しくはないという。しかしバランスよく図案をまとめる事とが難しそうだ。
デザインには色々と法則性や黄金率の様なものがあるらしい。
専用の顔料らしい。
彫った部分全面に塗って、乾いてからペーパーでさらう。
地と線が染まると、立体感が際立ってくる。
ここまでの作業は二時間弱。
図案ができていれば、一本分は気合入れれば一日程度でできてしまうとの事。速いな・・・
星山さん、ナイフ作るよりエングレーバーやったほうが儲かるんじゃないか?材料費掛からないしw
ちなみに費用だが、この前の3incセミスキナー程度なら1万5千円~2万円程度なんだそうだ。
ワイドヒルトだったりステンレスの場合は多少高くなるが、高くても3万円内でやるよ~との事だ。
手間からするとかなり安いと思う。
興味のある人は聞いてみておくれ~
13 件のコメント:
凄いです。
すごいもの見させてもらいましたm( _ _ )m
1mmの中に8本の線…たしか1mmの中15~20本の線を切れるようになると紙幣の凹版印刷原版を…w
凄いの一言です。
すごい。
雄
技術があったら、あとはセンスの
問題やねw
デ
凄いとしか言い様がないよね。
見てると事も無げにやってるんだからw
努力とセンスは大したものですわ~
「人にやってもらうと高い!遅い!もう自分でやる!出来たw」って言ってましたねw ドラ
こりゃ、凄い!
前に私も超硬タガネを数本揃えたのですが、まだ実践に至りません。眠ったままです。
外国のエングレーバーはエアーを使ってる方が多いですけど、星山さんもエアーでしたか!
彫代もリーズナブルですね~!
自分で出来たらさぞ気持ちがよさそうですね~。
シンヤ
そうそう、おいらもナイフ自分で作り始めたのも、買ったら高いからだったw
ハンマーとタガネでやると、えらく時間かかりそうですね。
安さの理由も機械を使って効率よくやるからなのかも。
ナイフをヤスリで削るかバーキングで削るかってのに似てますねw
ここまでできる様になると、彫っていて楽しいでしょうねw
顔料だったのか・・・黒染め液やとおもってた。ニッケル道やって染めるのか???と。
エア工具や立体顕微鏡はちと欲しい。
はがれたらマジックで補修するといいらしい・・・?
使ってる道具は結構な投資だったらしいけど、使いこなしてるからたいしたもんだ。
拡大鏡は思わず欲しくなっちゃったw
「彫金」を調べていて辿り着きました。
黒くするために使用している「顔料」というのはどういう名称なのでしょうか?
なかなか見つからずに困っておりまして…(汗)
すみません・・・自分はこの辺の事詳しくないので知らないんです。
星山さんに直接聞いてみるといいんですが、フェースブックなら星山さんとコンタクト取れると思います。
ちょっと探してみてください。
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